コードトーンとブルースを基礎としたギターソロレッスン - HITOSHI KAWAI
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CAGEDシステムだけではアドリブはできない - マイクロポジションでダイアトニックコードを弾く

12/25/2015

2 コメント

 
CAGEDシステムでスケール運指が指板全域で弾ける、それだけでアドリブはできるようになりません。コードトーンを把握しなければ無理です。

ですので、これまでCAGEDシステムを掘り下げ、スケールよりもコードの学びをシリーズでやってきました。
​
その最終回として、ドロップ2を使ってマイクロポジションでダイアトニックコードを弾けるようにします。


全ての音を極狭エリアで把握する

マイクロポジションとは僕が勝手にそう呼んでいるもので、CAGEDの5分割されたスケールポジションをさらに6弦を垂直に4本ずつ3分割したものです。1〜4弦、2〜5弦、3〜6弦という具合にです。

ドロップ2だと、ダイアトニックコードが全て押さえられます。

全ての音は手のひらにすでにある、という事がこれで分かるはずです。

​


移動する必要がない
​

コードのレイヤーという視点を持つと、コードは移動せずとも全て弾けます。

CAGEDの各スケール運指のエリアでダイアトニックコードが弾けるという事だけでも素晴らしいです。

しかし突き詰めると、さらに3分割=合計15ポジションでダイアトニックコードを弾くことが可能だとわかります。


バッキングでも横の繋がりがスムースになります。

さらに、トライトーンサブスティテューション(裏コード)などの代理コードの使い方も向上します。

これにより、コードトーンの把握力が向上します。

メロディラインの構築力に直結します。


コードトーンはメロディの骨格
​

メロディの骨組みをなすものはコードトーンです。

メロディックに弾こうとするならば、コードトーンを選択できる能力が不可欠となります。

よくある間違いは、コードトーンの練習はアルペジオをすれば良いというものです。

ついコードトーン全部をなぞってしまう人が多いです。

2オクターブにまたがって自動的に弾く人の何と多い事でしょう。

肉体的にそう鍛錬しているだけなので、少ない音で弾けません。


メロディの骨格という理解がなく、いかに次のコードへ繋ぐか?が大切だと知りません。

​
少ない音で弾く練習が必要なのです。

要するにマイクロポジションで、全てのコードを弾けるようになる事が第一歩です。

そうすると必要な音はすぐ近くにあり、ロングトーンや休符も大切な素材だと気づくでしょう。

​


移動するには理由がある
​

もちろん移動してはいけない、という事ではありません。

フレージングの選択から、滑らかさが欲しい部分ではスライドさせながら隣のポジションへ繋げるのは必然となります。

つまりそれは選択肢なのです。

もしくはあるメロディの音色を統一させたいなら、一本の弦で弾くでしょう。

ダブルストップ(コードでなく2つの音)で弾くなら、場合によっては横移動する方が欲しいニュアンスを表現しやすいとか…

こういった特定の効果を狙う場合がまず頭に浮かぶので、横の動きができる=弾けると思いがちです。

動き回れる方がかっこよく見えるんでしょう。

そしてポジションを固定して弾く=ナンセンスもしくは古いとか考えがちです。

でも、勘違いしないで下さい。

移動する人にはもう一つのネガティブな理由があります。

​僕もそうでしたが…


下手な人は左に流される
​

コードトーンを追うために、知っているコードフォーム、ポジションへ移動せざるを得ませんでした。

​何というか…


「とりあえずアルペジオを弾くのがコードトーン」みたいな弾き方です。
​
平行移動しか知らない人、それは見ればすぐに分かります。

必ず左方向へと流されて行きます。
​


左に行き着いたらよく知っているコードフォームの場所へシフトし、また流されて、を繰り返します。

これも場合によってはやりますが、選択肢なのかそうでないかはすぐ分かります。



問題は…


よくある悪いパターン
​

これだとコードと次のコードのつなぎが悪いです。

だからメロディックになりません。


その回避策が根深い問題へと誘います。



かっこ悪いので、何とかメロディックなものをやろうと、リックを仕込みます。

そして覚えたフレーズを繰り出します。


初めて見た人は、すごいフレーズの応酬で圧倒されます。

​ただ、それも何度か見ると慣れてきます。

自分も気づき始めます。


自然な流れがなく、とりあえず繰り出しているだけじゃないか?という疑問を自他共に持ち始める…


そんな経験はありませんか?



リックのつぎはぎってしちゃいますよね。

みんなやってると思います、これでいいのか?と思いながら。

​これを解決するには、マイクロポジションを制覇するに尽きます。

知っている音のあるところに移動せざるを得ない…というのではなく、一つのフレーズでもフレージングによって選択できるようになるといいですね。

​それで練習するには…

​


枯葉で練習すると良い
​

枯葉はダイアトニックコードが網羅されており、さらに4度進行ばかりです。

最高の練習素材で、楽しみながらできます。

まずは1ポジションで弾けるようにしましょう。

本当に移動する必要がない事が分かると、その中でどんなメロディを弾けるかがチャレンジになります。

極狭エリアでのメロディの選択肢が増えれば、それは本当に音を把握している事になります。

このあたりにこの音があるなぁ、という感じで選択できるようになるからです。

コードトーンとはとりあえずアルペジオをなぞる、ではない事が分かった結果です。

また、基礎的な7thコードだけでも実に学ぶ事が多いと分かるでしょう。

​


基礎的なコードをマスターしているか?が分かる
​

全て普通の4種の7thコードに過ぎません。

エクステンションを含まない、基礎的なコードなのです。

ダイアトニックコード=必須項目です。


ここまでやればとりあえず基礎的なコードを知っている、と言えるでしょう。

僕にはこれで十分です。

オルタードコードなどもこれらの使い回しや変形で事足ります。

そういった気づきがとても新鮮で楽しいです。

これは掘り下げた結果の産物だと言えます。

基礎の応用が利くと、難しいとされている事が簡単になります。


EADGCサイクルシリーズヘと続く
​

CAGEDシステムから始まり、7thコードの学びを進めてきました。

ダイアトニックコード、インバージョン、ドロップ2など…

基礎的な事ばかり掘り下げてきました。


これで少しはギターとコード理論の結びつきができたと思います。


もう一つ、最重要の基礎であるサークルオブ5thsをどうしても掘り下げなければいけません。


実はこのCAGEDシステムシリーズの執筆中に、EADGCサイクルという理論を思いつきました。

これはギターの指板の仕組みがサークルオブ5thsそのものである、という意味です。

全てはEADGCの5つのフォームに簡略化できます。

つまり、ギターは音楽理論の基礎の映しだったのです。

これを無視(部分的に提唱していた人はいると思いますが)してきたので、ギターを難しくしてしまいました。


音楽理論の基礎であるサークルオブ5thsを学ぶ=ギターを知る事なのです。

記事の更新をお知らせします

2 コメント
加藤隆文
2/2/2016 10:14:49 am

昨日は有難うございました!
またお会いしましょう!
上にコメント書きましたが着いてますかね?

返信
ひとし
2/2/2016 11:15:46 am

本当に懐かしくて、楽しくて時間を忘れてしまいました。
同じES175だった事もビックリでした、それでも音は全然違うんですよね。
演奏する人の音が出る楽器という事なんですね〜。

返信

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