ギターでアドリブするための、指板の構造とコード理論の学び- HKGuitar
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ギター CAGED スケール篇 コピーから脱出するために、必要な知識とは?

9/28/2021

2 コメント

 
caged スケール
スケール、コード、もろもろのテクニックを考えると、沢山あり過ぎて、圧倒されてしまいませんか?
全て地道な練習を必要とし、習得できるのか不安になるのも無理はありません。

さらに音楽理論となると、お手上げです。
でも安心して下さい、理論とは法則性です。
​
これまで学んだものにも実は法則があり、一度これまでの知識や情報を整理するといいです。
理論は情報の整理のためと捉えると、今後の学びの効率が大きく変わるでしょう。




第1部はもう読みましたか?
​

​第1部では、コードの繋がりについて説明しました。
本記事(第2部)では、スケール運指について詳しく説明します。
まだ第1部を読んでいない方は、是非一度目を通して下さい。


その後(第3部)では、さらにCAGEDシステムを深く掘り下げていきます。
第1部を読む


CAGEDシステム第2部 - スケール篇
​

今回のスケール篇は、第1弾と同じくらい簡単です。
しかしよくあるCAGEDの説明だと、本当に大切な部分が欠落していたりします。
「CAGED - コードフォームに併せて、スケール運指を覚えよう!」という感じのやつです。

実は、CAGEDのフォームについて、よく知らない人がほとんどです。
そこに全ての問題の根がある、と断言できます。
あなたはどうですか?

ヴォイシング(音の配列)を調べると、色んな気付きがあります。
そうするとこれまで点でしかなかった知識が、線となってつながります。

目次
​
  • ベストなスケールの覚え方とは?
  • コードフォームに関連付けて覚えるスケール運指
  • 速く弾く事だけを追求した運指 - 何を弾いているのか分からない
  • スケール運指は度数で覚える
  • まとめ
 


ベストなスケールの覚え方とは?
​​

結論から言いますと、コードフォームに併せてスケール運指を覚え、さらには全て度数に置き換える事です。

​もう自分が何の音を弾いているのか、分からない弾き方はやめましょう。​
CAGEDでコードフォームに併せて5通りのスケールの弾き方を学べます。
運指パターンは大きく分けると2つ。

  • 最初の音(ルート)が小指で始まるのが、CG
  • 最初の音(ルート)が中指で始まるのが、EAD

同じタイプのヴォイシングです。CGが同じ、EADが同じヴォイシングです。
コード進行が複雑になればなるほど、コードトーンの把握という基礎力が問われます。
次第にスケールでは対応できなくなります。

よってコードフォームをどれだけ知っているか?が大きな差となります。

皮肉な事に上達すればするほど、基礎力の向上に励むことを余儀なくされるのです。
それについては第3部で紹介します。


​
cagedシステム hitoshikawai.com
 


コードフォームに関連付けて覚えるスケール運指

これが最も合理的な覚え方です。
これを元に、マイナーや他のスケールを覚えて行きます。

ただし、この記事ではメジャースケールだけを説明します。
スケール運指はコードフォームに関連付けて度数で覚える、と頭を切り替えましょう。
​そうし
なければ、単純に運指だけで覚える羽目になります。

​


コードが指板上にどう繋がっているかが分かれば、それに沿ってスケール運指があるという事です。
コードとリンクさせて、スケール運指も指板上で完全に視覚化できるわけです。


​​そのように視覚化できず、肉体運動だけに頼るとどうなるでしょう?
スケール運指だけ丸覚えした人は、いずれまたここに戻る羽目になります。
​それだけは絶対避けましょう。

間違っても、もう下のようなダイアグラムの運指は避けましょう。

caged hitoshikawai.com
​
でも、これの何がいけないのでしょう?
問題点を知る事も大切です。
​同じ過ちを繰り返さないためです。
 


速く弾く事だけを追求した運指 - 何を弾いているのか分からなくなってしまう
​

上のダイアグラムでは、何を自分が何を弾いているのか分かりません。
もし効能があるとすれば…

  • 早く正確に弾く練習
  • さまざまな運指のパターン練習

運動能力を高めるためには有効なトレーニングです。
しかし、ギター雑誌などではこういう練習法を推薦する割に、矛盾する課題…

「スケール練習のようなプレイから抜け出せない」

というのが慢性的にあります。

考えて見て下さい。
なぜそういう症状の人が、後を絶えないのでしょう?

各音を吟味せず、スケール練習していては、ハーモニーとの関連性の感覚が養われないからです。

なだらかで平坦なフレーズしか思いつきません。
適当にスケールを上下し、落ち着き先を探すようなラインしか弾けません。
だからとりあえず速弾きで間を持たせて、というのがバレバレです。

コードトーンを意識した、音使いがカッコいいフレーズができません。
つまりスローに弾くと、音の選択能力の乏しさが露呈してしまいます。
もしくは、コード進行が複雑になると、全くお手上げとなります。

実は僕も10代の頃、やればやるほど訳が分からなくなったのを覚えてます。

80年代のギター雑誌は、(今もそうかも知れませんが)路頭に迷う人を増やした方が、雑誌がもっと売れると考えていたのでしょうか?

その元凶が上のような雑誌で見かけるダイアグラムです。
そのスケール練習の罠に陥らないためにはどうしたらいいか?
すっごく簡単ですが、メチャクチャ重要です。

それは…
 


深掘り:スケール運指は度数で覚える 
​

スケールの各音を数字に置き換えましょう。
​ここが一番大切なポイントです。
​スケールをいくら練習してもダメだというのは、この一点に尽きます。

僕は最初、コードトーンを意識せずスケール運指だけ覚えました。
コードフォームとリンクしているのは図から分かりましたが、スケールを弾きながら瞬時にどの音が5th、7th、9th(2)、11th(4)、13(6)thなどと分かりませんでした。

実は、スケール1音1音にはバックで鳴っているコードに対して、名前(つまり度数)と役割があるのです。

​

caged hitoshikawai.com
最初は誰もがコードフォームの塊として覚えます。
しかしそれでは一つのイメージに過ぎず、中身がどうなっているのか分かりません。
少し言い方がきついですが、コードを弾けると思っていても、何も知らずにやっているに過ぎないのです。

ここから先に進みたければ、一つのイメージを分解、分析する事です。
そして、みんなここでつまづくのです。
押さえている音がそれぞれ何の音か、吟味しなければこの先はありません。

そしてここに来て初めて、コード=バッキング、ソロ=スケールという考えは完全に間違いだと気づくのです。

バッキングもソロも=コードなのです。
caged hitoshikawai.com
スケール運指とは、コードトーンの間を埋めたものという感じに捉えられるでしょう。
しかし学んで行くと、コードトーンとノンコードトーンと見るようになります。
そしてノンコードトーンをエクステンションとして見るようになります。

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​まとめ

スケールはコードフォームに併せて覚えましょう。
そして必ず度数に置き換えて、覚えましょう。
コードトーンは奇数、135(7)となり、ノンコードトーンは偶数の246です。

そして運指はCGとEADの2パターンに大別する、という事を覚えましょう。


  • 最初の音(ルート)が小指で始まるのが、CG
  • 最初の音(ルート)が中指で始まるのが、EAD

同じタイプのヴォイシングです。CGが同じ、EADが同じヴォイシングです。
これについては第3部で学びます。
​

第3回を読むにはメール登録が必要です

CAGEDシステムの学びは、ここからが真骨頂です。
コード理論の第一歩、ヴォイシングの基礎を学ぶ事ができます。
アドリブの音使い、ジャズコードの使い方など、意味もわからず適当にやっていて不安…という人に最も必要な学びとなります。

他では教えていない、CAGEDの本当の旨味をシェアします。


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2 コメント
ピアソラ
11/11/2021 10:49:32 pm

宜しくお願い致します。

返信
ひとし
11/12/2021 11:18:26 am

ピアソラさん、ありがとうございます!

こちらこそよろしくお願いします。

返信

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