コードトーンとブルースを基礎としたギターソロレッスン - HITOSHI KAWAI
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ギターコード理論の基礎 - ヴォイシングをCAGEDで学ぶ - バッキングの音選び、スケール運指がもっと分かるようになる​

11/9/2019

4 コメント

 
CAGEDシステム 深掘り篇
​ギターコード理論=複雑を払拭します。誰でも分かるCAGEDのフォームで基本構造を学べば、あとは音を足したり変形させるだけ…簡単です。
この理解がアドリブの土台となるだけでなく、バッキングにも最重要トピックです。

​これをおろそかにすると、先に進めません。

スケール練習をどんなに頑張っても、結局ここに戻ってくる羽目になるでしょう。
つまり第3部こそは深堀り篇、超重要トピックなのです。

誰でも分かるよう、Step by step で説明します。

​


CAGEDシステム 第3部
​

CAGEDシステム、指板全域のコードは下図のように展開しています。
もう見慣れましたね、これで
指板全域が見渡せました。
​
第3部では、コードヴォイシング(音の配列、積み重ね)について学びます!
くどいですが、これこそが単なるCAGEDシステムの学びと、コード理論との橋渡しとなります。

​ここをやらなければ、何の意味もないと断言します。
ギターの指板 https://www.hitoshikawai.com/guitar/caged-voicing
一つの塊に見えるでしょう。
多くの人は、コードフォームとスケール運指がリンクし、指板全域を見渡せるようになり…

「CAGEDシステムすごい、開眼した!」

で終わってしまいます。
事実、アメリカも日本もCAGEDシステムの説明はそれだけです。
それではあまりに勿体無いです、ここからが本番です。

​なぜでしょう?
​目次
​
  1. CAGEDフォームを深堀りしよう- ルートのつながり
  2. 初歩的な事を深掘りすると見えてくる
  3. ヴォイシングはシンプル化してから分析する
  4. EADフォームは3rdまで同音異弦
  5. アレンジにつながる知識
  6. トップノートを動かす、コードソロに通じていく
  7. ​CとGはクローズドヴォイシング
  8. CとGのフォームは小指でルートを押さえ、その他の音は左側に配置
  9. 実はEの上部もクローズド
  10. クローズドフォームのトップノート
  11. GCは3RDが2カ所あり、マイナー変形が難しいので分割する
  12. 分割したり、繋げる理解が重要
  13. 弾き語りにも役立つ
  14. ​終わりに
​
 


1. CAGEDフォームを深堀りしよう- ルートのつながり
​

まず指板を5つのフォームに分割しましょう。
​下図を注視すれば、フォームの重複する部分が分かります。
​
これだけでもすごいかもしれませんが、まだ大雑把過ぎます。
​もっと細かく観察しましょう。
コードの繋がり https://www.hitoshikawai.com/guitar/caged-voicing
ルートが指板全域にどうつながっているか?
​まずルートを確認しましょう。

CコードでCAGEDフォームのルートだけ見ていきます。

  • ​C とAフォーム 5弦ルート 同じ音をCは小指、Aは人差し指で押さえる
  • GとEフォーム 6弦ルート 同じ音をGは小指、Eは人差し指で押さえる  
  • Dフォーム    4弦ルート 人差し指で押さえる

5弦と6弦が同じ音(オクターブが違わない)だと分かりますか?
でもDフォームだけ1オクターブ上でちょっと残念です。

そこで一捻り…

DコードでDフォームから眺める事をお勧めします。
そうすると、全てのルートが同じ音だとわかります。
​
ルートの繋がり https://www.hitoshikawai.com/guitar/caged-voicing
DCAGEの順でフォームをつなげると、ルートが同音なのが一目瞭然ですよね?

Cコードでなく、Dコードの各ルートを見ましょう。
4弦ルートのDフォームからDCAGEと繋げます。

(注意:混乱しないで下さい - 全てのコードは5つのフォームで弾けます。フォーム=コードと勘違いしないように)

  • Dフォーム    4弦開放
  • C とAフォーム 5弦5フレット
  • Gと Eフォーム 6弦10フレット

4弦と5弦、6弦のルートが全て同音です。
Cフォームや、Eのフォームから見るよりも、繋がりが簡単に把握できますよね?
たったこれだけで、どのフォームもルートは同じ音だと分かりました。

なぜこんな超初歩的な話が必要なのでしょう?
 


2. 初歩的な事を深掘りすると見えてくる
​

同じコードですが、フォームが違うと、音の配列(ヴォイシング)が変わります。
そこには共通するパターンがあります。
​つまり度数のパターンを知ると、フォームの暗記(押さえられる)だけというレベルから脱却できます。

そこからコードトーンを理解する糸口が見えます。
​結果アドリブの強力な土台となります。
そのためにこの記事を書いているわけですが…もっと身近な問題も解決します。

例えば、

​コードを知らないシンガーとやると、

「そのコード違う」

と気軽に言われたりしませんか?

「チャート通りに弾いているよ」

「え?でもなんか違うな〜」

フォームでトップノートや響きも変わるので、間違えたと勘違いするシンガーもいます。
特にピアノのリッチなヴォイシングに慣れているシンガーの場合、ギターは別物に聴こえます。
色んなフォームで、「これはどう?」と弾いてあげましょう。

もう一つ、高い頻度でレッスン中に訊かれる質問があります。
身に覚えがあるかも知れません、それは…

​「ギター2人でやる時にはどうしたらいいの?同じ事をやりたくない…」

というやつです。

​例えば、アルペジオとストロークなど奏法によって区別する事はすぐに思いつきます。

アコギならカポを使います、その仕組みを理解しましょう。
コードを違うフォームで弾くには、CAGEDの知識が必要です。
低い音域と、高い音域を担当する人に分けられます。

カポを使う場所とCAGEDを重ね合わせれば、ああなるほどと思いませんか?
ギター カポの使う場所 https://www.hitoshikawai.com/guitar/caged-voicing
​この知識は、バンドでギターパートをアレンジするためにも大切です。
​コードを部分的に弾いたり、音を足したり引いたりします。
他にコード楽器がある場合、音の選択が気になりますよね。

リフなど独立したラインがどうなっているのか?分かってきます。
​ギターパートのアレンジを理解するには、全て度数で覚えましょう。
難しく感じるでしょうが、こうすれば楽になります…
 


3. ヴォイシングはシンプル化してから分析する
​

各フォームのヴォイシングを調べる前に、まずシンプル化します。
ヴォイシングのタイプは2種類です。(実は全て15135サイクルに過ぎませんが、これは上級者向けの話です)
​
コードはCAGEDの5フォームから全て導き出す、とシンプル化しました。
しかし音の積み上げ方は2つに分けられ、そこに音を付け足したり、変形させたりするだけです。

知ってましたか?

ヴォイシングに難解なイメージがあったかも知れません。
でも基本的には2つとなれば気が楽になりませんか?

オープンとクローズドの2種類
​
​EADフォーム - オープンヴォイシングとGCフォーム - クローズドに大別されます。
まずは構造を見て見ましょう。
結構簡単です。

ここから変形させたり、他の音を足したり、コードを部分的に弾きます。
​まずルートは同じだとわかりました。
次はパワーコードを観察しましょう
​
ギター パワーコード https://www.hitoshikawai.com/guitar/caged-voicing
​EADは同種類です、まずパワーコードで見ると分かりやすいです。
同音異弦だと一目瞭然ですが、実際に弾いて見て下さい。

全く同じ音です。

同じパターンが1弦ずつずれているだけだと分かりましたか?
Dはフォームは違いますが、音が同じ…
つまり2弦のズレが半音押し上げます。(EADGCサイクルでは、なぜ2弦が半音ずらしてあるのか分かります)

次は3rdも含めて見てみましょう。
コードの同音異弦 https://www.hitoshikawai.com/guitar/caged-voicing
 


​4. EADフォームは3rdまで同音異弦
​

EADフォームは低音から数えて、1513という並び方が共通しています。
3つのフォームは全て同じ音です、​弾いてみて下さい。

当然の事なのに、初めての方なら驚きますよ。

説明が回りくどいですか?でも逐一観察する事で、2つの利点生まれます。

  1. アドリブで重要な3rdの見分けがつく
  2. コードソロで重要なトップノートの見分けがつく

3rdはマイナーかメジャーかを決める重要な音です。
あとはトップノートが変わるだけです。
ルートがどの弦にあるかによって、トップの音が異なるだけでヴォイシングは同種類だと分かります。

トップの音がどのコードトーンかを把握すると、コードとメロディを一緒に弾けます。
ギターコード 3rd https://www.hitoshikawai.com/guitar/caged-voicing
EADの3rdの簡単な覚え方があります。

E A Dフォームでは、押さえている指の中で一番高い音が3rdです。

これを1フレット下にずらせば、マイナーコードになります。
それ以外はルートか5thなので変えません。

メジャー、マイナーを区別するのが3rdで、ルートと5thだけを弾いていればパワーコードとなります。
3rdでカラーを操るので、これは大切なポイントです。

モノトーンが欲しければパワーコードが良い、となります。

しつこいですが押さえやすさ云々ではありません。

​
バラけて見えて、使い分けられるかがレベルの違いになります。

​「なんだよ、ただのメジャーかマイナーの話かよ」

と思うかもしれません。

では、アドリブで瞬時に3rdを使い分けられますか?
フォームを押さえられる事と、バラけて捉えられるのは別レベルです。
だから逐一ルート、パワーコード、トライアドと分けたのです。
​
よく、Em - E7 - Amとか、C - A7 - Dm - G7、Dm - G7 - C - Gm - C7 - Fというコード進行があります。

アドリブする場合、Cメジャースケールだけでは対応できません。
​
でも、対応すべきは3rdだけなのです。
ラインを弾きながら、メジャーをマイナー、マイナーをメジャーに自在に使い分けられますか?
スケールの直線的な視点だけでは対応が困難です。

まずはコードフォームで大きく視覚化し、その上でバラけて見える必要があります。
​3rdをピンポイントで捉えられると、コードトーンを操っている感覚を味わえるでしょう。​
ギターコード マイナー変換 https://www.hitoshikawai.com/guitar/caged-voicing
 


5. アレンジにつながる知識

​バラけて見えると分かる事があります。
​

トライアドとは、3音からなるコードです。
初心者がFを必死にマスターしても、出している音はたった3音なのです。
全6弦弾いても重複し、厚みが増すだけです。

バラけて見えて、それぞれの音を選択できると、何がいいのでしょう?
以下は塊として全部弾かないで、なおかつコード(和音)を表現する方法です。


  • 3音同時に弾かず、分けて弾く(アルペジオ)
  • メロディとして弾く
  • 他の楽器とのコンビネーションで3音重ねる

厳密にはコードはコードトーンを3音弾けば表現できます。

3弦一緒にじゃら〜と弾かず、時間差攻撃もありです。
つまりアルペジオ的に分けて弾いてもいいのです。

もっと言えば、メロディの骨組みがコードトーンならコードの響きは表現できています。
あるいは他のコード楽器とのコンビネーションで、ギターは1音や2音だけ担当というのもしょっちゅうです。

またコードに広がりを持たせるために、ノンコードトーンを担当する事も多いです。
ギターはそう言う弾き方が多いのです。
​

つまり…

バラけて見えてコードトーンをよく知れば、バッキングのアレンジの謎が解けてきます。
ギターソロでさえ、コードトーンをリズムに乗せてどう操っているか?に過ぎないと思うほどです。
当然ですが、作曲もコードトーンの理解が必要です。

だからコードフォームをバラシながら、コードトーンを学ぶと色んな事に通じていくのです。
ギター コード トップノート https://www.hitoshikawai.com/guitar/caged-voicing
 


6.トップノートを動かす、コードソロに通じていく
​

​コードトーンの、135のうちどれがトップになるか?
これを知ると、ソロギターでメロディとコードを一緒に弾く場合に役立ちます。
フォームによって隣接した弾き易い音があるので、一緒に覚えておくといいですよ。

  • Eフォームのトップは1、2(9)
  • Aフォームのトップは5、6(13)
  • Dフォームのトップは3、2(9)、4(11)

こう書くと、

「意外に分かっているようで分かっていなかった」

と言う人も多いです。

​
ギター コード トップノートの選択 https://www.hitoshikawai.com/guitar/caged-voicing
実は知っていると思っていた事…そこに落とし穴があります。
僕も昔ダイアグラムで覚えて、それでコードを知っていると思っていました。
でも、僕が知っていたのは単なるコードの押さえ方で…

何の音を弾いているのか知りませんでした。
それなのにコードについて知っていると、勘違いしてました。

あなたはどうですか?

ビギナーのコードに対する価値基準はこんな感じです。
押さえにくいフォームや、数字や記号(エクステンション、add、omitなど)を含むものが高度みたいな感じです。

でもそれが全てではありません。
簡単なフォームに欲しい音を加えられる手軽さも重要です。
とりあえず、ここまでの内容をインフォグラフィックスにしました。

​一目で眺められるのがいいです↓

​
CAGED ヴォイシングの基礎 https://www.hitoshikawai.com/guitar/caged-voicing
 


​7. CとGはクローズドヴォイシング
​

ギター クローズドヴォイシングの基礎 https://www.hitoshikawai.com/guitar/caged-voicing
​CとGは同種類のヴォイシングです。
ルート、3rd、5thと続き、その分密集します。
誰もが最初にドミソと覚える基本のヴォイシングですが、それをクローズドと呼びます。

次にまたルート、3rdと配置されます。
Cフォームの1弦は3rdか5thです。
Gフォームは6弦ルートで、1弦、さらに3弦もルートとなります。
​
さらに共通する事は…
 


8. ​CとGのフォームは小指でルートを押さえ、その他の音は左側に配置

GCフォームは小指(または薬指)でルート、残った指は必然的に左側に配置されます。
これらのフォームは苦手になりやすいです。

なぜでしょう?

  • ルートを小指で押さえる
  • パワーコードでないのでロックギタリストには頻度が低い
  • 3rdが2カ所ある

EADの場合、パワーコードも含めると使用頻度が高く、使い慣れています。
GCはローコード以外は弾きにくいので、大抵部分的に弾きます。
そうするとインヴァージョン(ベース音がルート以外)になります。

​それらがGCコードを分割したものと知らない人も多いでしょう。
また、エクステンションが含まれたりすると、元ネタがGCだと知らない人も多いでしょう。
元ネタと関連づけられないと、丸暗記してデッドスポットになります。

GCフォームを克服することが鍵です。
 


9. 実はEの上部もクローズド
​

CGがクローズドで56弦ルートとしましたが、4弦ルートのEの上部も含めます。
そうすると、オープンもクローズドも3つずつあり、Eは重複します。

「それがどうした?」

と思うでしょう…

​
ギター クローズドボイシングのつながり https://www.hitoshikawai.com/guitar/caged-voicing
ギターコードのつながり https://www.hitoshikawai.com/guitar/caged-voicing


Eの上部フォームからEフォームに収まるサイクル
​​

オープンとクローズドが、Eの上部から交互に繋がっているのが分かります。
4弦ルートから6弦ルートまでの1つのサイクルとなっています。
Eを6弦と4弦ルートと見る事によって、繋がりができます。

このパターンを理解する事が大切です。
指板を大きく捉えられるからです。

​この仕組みが分かりますか?


また後で細かく見ていきますので、ご安心下さい。
 


10. クローズドフォームのトップノート

ギター クローズドボイシングのトップノートの選択肢 https://www.hitoshikawai.com/guitar/caged-voicing
  • Cフォームは3、5がトップで11(4)を弾きやすい
  • Gフォームはトップがルートで、7、13(6)を弾きやすい

これらの数字はややこしいかもしれません。
簡単に言えば、コードフォームを適当に動かしてスケール上の別の音を足していいのです。

動きを与えるのは瞬間的であれば全く問題ありません。
これで​コードとメロディを別物と見るマインドブロックを外せると思います。
コードとメロディは切っても切れない関係なのです。
 


11. GCは3RDが2カ所あり、マイナー変形が難しいので分割する
​

ギター コード https://www.hitoshikawai.com/guitar/caged-voicing
​3rdを2カ所変えるのは現実的ではありません。
ですから部分的にコードを弾きます。
Gフォームは5弦と2弦に3rdが含まれます。

とりあえず今回は、低い方の4弦(6〜3弦)を使うフォームと高い方の4弦(4〜1弦)を使うフォームで分割します。
その他、2〜5弦を使うフォームもあります。

分割すると、必ずしもルートがベース音になるとは限りません。
ルート以外のコードトーンがベースになるのをインヴァージョン(展回形)と呼びます。

下図はほんの一例です。

​トライアド(3和音)ですが、むしろテトラッド(4和音=7thコード)の方が肉体的に押さえるのが楽です。
​
混乱する人も多く、このあたりから注意が必要です。
逆を言えば、この形をしっかり覚えるとコードトーンの把握が飛躍的に進歩します。

例えば…

EやAフォームをトニックとした時に、ダイアトニックコードの2や6マイナーを1ポジションでカヴァーできるようになるからです。
GCのマイナーフォームをあまり使わない人は、時間をかけてじっくり見てください。
ギターコードの分割 https://www.hitoshikawai.com/guitar/caged-voicing
 


12. 分割したり、繋げる理解が重要
​

​3〜4本の弦だけで弾くコードをスモールコードと呼ぶそうです。
不慣れなスモールコードがあるとしたら、多分GCフォームでしょう。
それらを個別に暗記せず、CAGEDと関連づけて下さい。

すでに知っているスモールコードも、どのCAGEDフォームの一部なのか確認しましょう。
この作業はとてもためになります。
コードトーンでアドリブを始めたての頃は、CAGEDの各フォームが丸ごとしか見えないものです。

つまり視点が一つだけです。
分割したり、繋げて見る必要があります。

​さらに他のコードが重なって見えなければいけません。
それが出来るようになるのが一つの目標です。
大抵コードトーンアルペジオというと、フォーム全部を弾きませんか?

実は分割して弾くにも、それが見えていなければいけません。
また肉体的にもそう弾けるよう練習が必要です。

僕は子供の頃、スウィープができるからコードアルペジオはできると思っていました。
複数のオクターヴをまたぐ=大は小を兼ねる、から簡単だろう思ったのです。

​それはそれだけの視点と技術に過ぎませんでした。

コードトーンがバラけて見えてませんでしたし、また複数のコード弾くのも難しいです。
これは何もアドリブだけの話ではありません。
 


13. 弾き語りにも役立つ
​

ギターはバンドでもソロで演奏しても、6弦全部弾く事は少ないです。
ダイナミクスの観点でも、弾き語りの人は特に意識していると思いますが…
ギターの出せる最大音量は全6弦をかき鳴らす時です。

一旦これをやってしまったら、それ以上出せません。

弾き語りは、声とギターのダイナミクスをよほど上手くコントロールしないと平坦なサウンドになります。
曲のピークに最大ボリュームを設定したら、大半はそれより低いボリュームで演奏しなければいけません。
右手で強弱をつけるだけでなく、弾く弦の本数を減らす事も役立ちます。

また部分的にコードを押さえるのは、動きや装飾も付け易いです。
開放弦でベースを鳴らしてスモールコードを動かしたり、あるコードに対してベース音を動かしますよね。
ジャンルを問わず、コードの知識と使い方の学びは大切です。

やはり基礎は全てに通じます。

クローズドのまとめインフォグラフィックス↓
​
ギタークローズドボイシングのインフォグラフィック https://www.hitoshikawai.com/guitar/caged-voicing
 


14. 終わりに
​

トヨタ自動車が最初アメリカの車を分解し、構造や部品を研究しました。
コピーすると言っても、部品を製造する機械から作らなければなりませんでした。
それは途方もない挑戦でした。

ギターもコピーからアドリブへと移行する時、パーツそのものの分析を迫られます。
それが今回の学びでした。
アドリブをするには、コードを知らねばなりません。

そしてコードは単なるフォームではなく、その音の配列のパターンが命なのです。
今回はそのCAGEDのヴォイシングを学びました。
後はこれを基に、他の音を足していけばいいのです。

つまりCAGEDという超初歩的なフォームに、全てを紐づける訳です。
そうする事で、難解だった事柄も単なるCAGEDからの応用と見る事ができます。


深掘り続編へ
​

ケイジドシステム 深掘り
では次の第4部(最終編)ではフォームの繋がりを見て見ましょう。
これでCAGEDを丸暗記でなく、平面的な構造を理解することになります。

1ポジションの中身をよく知る方が重要なので、​敢て広域の把握を最後にしました。
広く浅くではやはりダメだという事です。

では、こちらをクリックして第4部へ行きましょう。

記事の更新をお知らせします

4 コメント
ヨイチー
11/22/2019 04:21:04 pm

TOPページからこの第三部へのリンクが違ったページに飛びます。第一部にリンクされてませんか?

返信
ひとし
11/22/2019 11:26:37 pm

なんと!気づきませんでした。ご親切に教えて頂き、ありがとうございます!修正しました。

返信
ume
12/7/2020 08:47:54 pm

CAGED4のリンクへ飛べません。修正をお願いいたします。

返信
ひとし
12/8/2020 01:25:52 pm

すみませんでした、こちらのリンクからお願いします。
教えて下さり、ありがとうございます!

http://www.hitoshikawai.com/guitar/caged-link

返信

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