ギターでアドリブするための、指板の構造とコード理論の学び- HKGuitar
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コードフォームを簡単に覚える7つのヒント

11/30/2015

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コードフォームの覚え方
コードフォーム(ドロップ2)を簡単に覚える方法を書きました。

CAGEDシステムに沿って視覚によるものと、響きから覚える方法を紹介しています。

コードトーンを使ってアドリブギターソロをするために、大切な基礎となります。

4種類の7thコードをインヴァージョンを含めたドロップ2には、48種類のフォームがあります。

丸暗記は絶対にいけません。

僕なりの覚え方のコツを紹介します…


​



コードフォームの覚え方 -7つのヒント
​

  1. 同音異弦の3フォーム
  2. CAGEDのフォームからの発展、ミックスと見る 
  3. 各フォームを4つの7thコードに変形する
  4. ルートを基準に覚える
  5. ベース音を基準に覚える - インヴァージョン
  6. トップノートに着目
  7. 上記456をそれぞれネックに水平線上、垂直線上にコードトーンに沿って弾く
CAGEDシステムから12のドロップ2のフォームを割り出す
画像をクリックして、PDFをダウンロード。 デスクトップに保存して練習の際に眺めてください。


1. 同音異弦の3フォーム
​

Cメジャー7のドロップ2チャート(上図)を見て下さい。

当たり前の事が、当たり前だと気付かない事があります。

特にコードをフォームで覚える場合、ポジションや弦が違っていると全く別ものに感じます。


また、4種の7thコードのドロップ2を全て覚えようとすると、共通項がわからないかもしれません。


それで最初はメジャー7に絞って説明します。

シンプルになり、聴き比べればすぐ分かります。


ヴォイシングが同じならば、同じ響きなのです。

これはギタリストだけの悩みでも、良さでもあります。


悩みというのは同じ響きで違うフォームが3つ存在するから混乱しやすいです。

逆に言えば好きなポジション、音色で使い分けられるという良さにもなります。

違いは弦の太さ、ポジションの弦の張力による音色の差です。


これはピアニストにはない選択肢です。


コードの覚え方


2. CAGEDの変形、ミックスと見る
​

コードをヴィジュアル(視覚)からフィジカル(手の運動)だけで覚えた人は、ヴォイシングを分かっていません。

言い換えれば、適当に弾いているだけです。

ヴォイシングの基礎の学びは、最重要項目なのでまだでしたらこちらを読んで下さい。


ヴォイシングの基礎を知っている前提で話を進めます。

CAGEDの変形やミックスとしてフォームを見ると、分かりやすいです。


同じ図を今度はCAGEDのフォームから眺めて下さい。


CAGEDフォームのミックスが、それぞれどの音を選択しているかチェックしましょう。

1stインヴァージョンでは、3と1をCフォーム、7と5がAフォームという振り分けです。

​縦の列ではいずれも同じパターンなのが分かりますか?

同じヴォイシングなので似たフォームです、当然ですが。


3. 各フォームを4種の7thコードに変形する
​

上の図とチャートの数字を変形し、4種の7thコードに分けて行きます。

チャートはすでにメジャー7で書かれていますので、そこからドミナント、マイナー、ハーフディミニッシュドに変形します。

下の順に変形すると分かりやすいでしょう。

  • ドミナント=b7
  • マイナー=b7とb3
  • ハーフディミニッシュド=b7とb3とb5

どの音が変わるとどのコードになるか一目瞭然です。

フラットが増えるに従い、響きが変わります。

ここでのコツは1つのポジションで4つの7thコードを弾きながら…


4. ルートを基準に覚える
​

ルートがベース音だったり、トップノートの場合は簡単です。

1st、2ndインヴァージョンは、埋もれていて分かりづらいです。

それで先にルートを確認しておいてから、コード全体を弾いて下さい。

そして4つの7thコードに変形させてみると、ルートが絶対的な存在である事を確認できます。

ルートだけは絶対に動かないという当たり前の事実です。


でも僕は長い間気付きませんした。


ルートを鳴らしてからコードを弾く
​

4つの7thコードで変わらない唯一の音がルートで、安心感、安定感があります。

まずルートを弾いてから、コード全体を弾きます。

そして4つの7thコードに変形します。


そうするとルートに対する、周りの響きの変化を確認できます。

この練習をすると、コード進行も掴みやすくなります。

部分転調が多い曲は、ルートの動きをよく理解する必要があります。

将来役立つので、是非練習に加えましょう。


4. ベース音を基準に覚える - インヴァージョン
​

ベース音は強力な役割を持っています。

ベース音により響きが全く変わってしまいます。

だからアレンジを施したい、リハモしたい時はまずベース音から取りかかると楽に雰囲気を変えられます。

つまり、インヴァージョンを使い分けるのです。

ベースが支配する全体の響きを意識しながら、コードフォームを覚えましょう。


そのためには…

  1. ベース音を弾いてから全体を弾く。
  2. ベース音に対して他の音のインターバルを弾く。
  3. アルペジオを弾く。

アルペジオというと、ギタリストはスウィープを連想するかもしれません。

そうではなくインヴァージョンも含むコードトーンの分散ラインです。

ドロップ2をアルペジオで練習するといいですよ、全く違った響きを得られますから。


インヴァージョンの覚え方のコツ
​

重複する部分もありますが…

1stインヴァージョン

  • ルートは人差し指で押さえる - 4つの7thコードと3つのポジション全て、ルートは人差し指で押さえる
  • ベース音から数えて3番目、トップノートから数えて2番目と覚える

2ndインヴァージョン

  • GとA、EとD、CとAのミックスと見る
  • ルートはベース音から2番目の音


3rdインヴァージョン

  • トップノートがルート


6. トップノートを基準に覚える
​

これはソロギターでも重要なトレーニングになります。

つまりメロディとコードを一緒に弾く事です。

  1. 最初にトップノートを鳴らしてから全体を鳴らす
  2. 一緒に弾く場合、トップノートは最後にヒットする弦なので、そこだけ若干強めにする
  3. ネックに水平線上にコードトーン上につなげて弾く。
  4. 3の応用、間にあるノンコードトーンをシングルノートで弾きながらインヴァージョンをつなげる。


7. ネックに水平、垂直にコードトーンに沿ってフォームをつなげる
​

ベース音を基準に各コードトーン上にドロップ2を弾きましょう。

これまでの集大成です。

6でネックに水平線上に弾きました。

3つのエリア、1〜4弦、2〜5弦、3〜6弦をしっかりやった後、垂直につなげます。

CAGEDのフォームをベースにコードトーン上に全てドロップ2が弾ける事が分かります。

これで1つのコードに対し、本当に指板を網羅できたのです。

どこでもフォームが押さえられるだけでなく、トップノートやベースによって選択できるのです。


まとめ
​

今回はコードフォームの覚え方を紹介しました。
​
  1. 同音異弦の3フォーム
  2. CAGEDのフォームからの発展、ミックスと見る 
  3. 各フォームを4つの7thコードに変形する
  4. ルートを基準に覚える
  5. ベース音を基準に覚える - インヴァージョン
  6. トップノートに着目
  7. 上記456をそれぞれネックに水平線上、垂直線上にコードトーンに沿って弾く


この学びは単にコードを押さえる事が目的ではありません。

アドリブソロに活かすためには、響きや仕組みをよく知る事が大切です。

理論の勉強となると、理論書を購入して音符を覚える事からスタートします。

社会人にとっては現実的ではありません。

譜面を使う機会自体が少ないので、学んでも譜面と指板がつながらないからです。


僕の役目と努力は、譜面を使わないでどうにかハーモニーの理論を指板上で理解してもらう事です。


最後に確認
​

7つの項目をチャートを眺めながら確認して下さい。

あえてメジャーしか載せていません。

つまりどこをどう変形させるか分かっていないと、話になりません。


CAGEDシステムから12のドロップ2のフォームを割り出す
画像をクリックして、高画質PDFをダウンロード。 デスクトップに保存して練習の際に眺めてください。
コードフォームの覚え方


シェアして下さい
​

備忘録がわりにメモして、SNSでシェアして下さい。

読んで気になった所を記録しておくと、後で思い出しやすいです。

シェアしてくださる事で、このブログの宣伝にもなります、感謝します。


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