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アメリカはドリーマーの国だと思った - ポッドキャスト 第8回

1/17/2018

2 コメント

 
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僕の視点で受けたカルチャーショックを紹介します。

90年当時の南カリフォルニアに限った話で、アメリカ全土がそうなのか知りません。

誤解しないようお願いします。

とにかく驚きました。

何も予備知識が無かったので(ネット以前ですし)こんなに違うものかと。

この目で見て、体験した事しか書けませんが…


率直な感想
​

みんなにチャンスが与えられている、ドリーマーの国だと感動しました。

メンタルな意味だけではなく、物価的にもそうでした。

大まかにいいなあと思った事は

  • 物価が安い
  • みんな自由に生きている
  • 気候が信じられないくらい快適


悪かった事

  • 異常に危険
  • 自信過剰でドライな人たち

​
今回は良かった事について話します。

誰にでもチャンスがある、とは貧しい人にも手が届くように色んな事が安いのです。

気分だけチャレンジャーでは無理ですから。


色々と安かった
​

思いつくままにリストします、どうでもいい事かも知れませんが…


  • 誰でも安いカレッジで勉強できる
  • 運転免許証が$10
  • CDが$10〜15
  • ライヴ、コンサートが$5〜25
  • ゴルフが1ラウンド$8〜10
  • ガソリンが日本の4分の1
  • リーバイス501(オリジナル)が$19

思い出してざっと挙げるとこんな感じでした。

当時(90〜93年6月)の円相場は$1=107〜158円の間でした。


その他

  • ラジオ局が死ぬほど多かった
  • ケーブルTVが死ぬほど多かった
  • セントラルヒーティング
  • 乾燥機
  • 店
  • ATM
  • 高校のテニスコート
​

こんな感じで色々混ぜて書きます。
​
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誰でも生涯勉強できる
​

本当に音楽を学びたい人はバークリーに行くでしょう。

でも経済的な理由や様々な障害があるのも事実です。

そんな人たちにも、激安で勉強できる環境がありました。

コミュニティカレッジは、誰にでも学ぶ機会を与えてくれます。


僕が学んでいた音楽科も、仕事しながら通うのが普通でした。


  • フルタイムミュージシャンだけれど、理論を学びたい
  • パートタイムミュージシャンでスタジオの仕事もできるようになりたいから、初見のクラス
  • カントリーシンガーソングライターで、作曲のスキルをアップしたい
  • 軍のバンドで演奏していたけれど、リタイアしたので演奏の場を求めて
  • 教会の音楽担当の人が即興のスキルを深めるため


20代〜60代まで様々でした。

誰でも行ける小さなカレッジですら、そういう人たちが結構いました。


そんな学校が至る所にあるので、誰でも学びたい時に学べる環境なんです。

みんな必要を感じて来ており、ハングリーでした。

遊ぶ所、というイメージとは異なります。
​


またこういう人もいました。

  • 基礎や一般教養の単位を安く済ませて、有名校に編入し卒業するため
  • 主婦で学びに打ち込む時間があるため

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免許証が$10
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当時はたった$10でした、今は多分$35。

渡米前に兄から

「免許証は$10で取れるから、日本で取らんでいいぞ」

と言われてました。



簡単な筆記テストを受けて、運転のテストだけです。

生活に不可欠なので、簡単に受かるようでした。

貧富の差が激しい社会では、高額な自動車学校など機能しないでしょう。


交通ルールも、英語も分からない僕にとっては辛かったです。

何とか筆記試験を受け、兄にテキトーに路上で運転を教えてもらいました。

最初の路上運転試験では、3ポイントターンのやり方をすっかり忘れていました。

いかつい黒人の試験官に睨まれ、軽く罵られてしまい、うろたえたのを覚えています。

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土地柄ならではのファッション
​

アメリカについてすぐ、兄やおばさんから

「ファッションがダサい…」

「ここではもっと明るい服を着なあかんよ」

と言われました。


​ビーチエリアなので、サーフファッションでした。

みんなカラフルなTシャツと半ズボン、ビーチサンダルという格好です。


近くのサーフウェアショップで買いました。

ビーチエリアという土地柄、変かも知れませんが、普通の服屋さんとして機能していました。


Quicksilver、Gotcha、O'neilなどのブランドが、それほど浸透しているんです。


そこではジーンズも売ってました。

​驚いたのが…


リーバイス501が$19
​

「何だよ、こんなに安いのかよ」

とショックを受けました。

オリジナルの、紙みたいにぺったんこなやつです。

洗うと驚異的に縮むやつです。

オリジナルが最安でした。

最初、10cmくらい縮むやつです。

履き込むと体に馴染むので大好きでした。


日本では80年代、8500円か8700円だったのを覚えています。

ディスカウント店では4900円くらいで、僕も高校時代に買った記憶があります。

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オリジナル501は普段着の代表のような感じでした。


これが多分最初のブランドに対する意識となりました。

日本のイメージ戦略に乗せられないぞ、という気持ちの芽生えです。


カジュアルすぎ
​

土地柄、堅苦しいのがみんな嫌らしく、超カジュアルでした。

学校にも(ビーチ)サンダルで来る人が多かったです。

僕が買ったサーフウェアブランドは、値段も高めかも知れませんが、見た目は安物でも同じです。

お金があってもなくても、どうでもいい感じ。

日本みたいにブランドづくしの人はいなかったです。

僕が疎いだけかも知れませんが、ブランドのバッグは金持ちのおばさんくらいのものでした。

「みんな持っているから、これくらい持たないと恥ずかしい」

というのはありません。

みんな好きな格好をすれば良い、という感じで好きでした。


CD
​

CDは$10〜15くらいでした。

当時日本では、2500円とか3000円で販売されていました。

とてもありがたく、しかも家の近くに中古CD屋もありました。

発表されたばかりのタックアンドレスのReckless Precisionは$15でした。

クルセイダーズのThose southern knights、Chain reactionなどは中古で$8で買いました。

予備知識なしに買いましたが、大好きになりました。


​ライブ
​

初めて行ったライブがEL CAMINOカレッジです。

カレッジコンサートは安く、$5でした。

フレディ ハバードのクインテットでした。

確か、ジミー(テナーサックス)とパーシー(ベース)ヒースがいました。

ジャズ初体験で、何が何だか分かりませんでした。

カレッジで会った、クリント エリスという、友達が連れて行ってくれました。

彼とは今も連絡を取り合っていて、アメリカ時代のたった一人の親友です。

​この動画はメンバーは違いますが、同時期のものなので良かったらご覧ください。

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伝説のドラマー
​

エルヴィン ジョーンズが我がハーバー カレッジに来ました。

それも$5だったと思います。

当時うちの音楽科はパーカッションアンサンブルに力を入れていました。

ラヴィ コールトレーンとサニー フォーチューンがグループにいたと覚えています。

ぐにゃぐにゃな感じに押し迫ってくる、恐怖に似たスリルと興奮でした。

​伝説のドラマーに会えて良かったです。


THe strand
​

家から5分ほど車で走った所に、サパークラブ(レストラン兼ライブショー)がありました。

THE STRANDというお店でした、もうありません。

ジャズ、フュージョン系の有名な人たちが出演しており、よく行きました。

チャージは$18〜25です。

2回のショーに別れており、入れ替えする事もありました。


ラリーカールトンの地元なので、毎年観に行きました。

家族や古い友達が来ていたようです。
​

サニー ロリンズをそこで2回観れて良かったです。

印象的だったのが、タック アンド パティでした。

1stショーに行ったつもりが、アンコールがずっと続いて合計3時間立ちっぱなしで観た覚えがあります。

立ち疲れましたが、お客に応えるサービス精神がすごかったです。

マイルスの追悼バンド(60年代クインテット+ウォレス ルーニー)を観れたのはラッキーでした。

チックコリア エレクトリックバンド、アルディミオラは、当時の僕には良さがあまり分かりませんでした。

その他にも色々と行きました。

毎年、年越しはB.B. KINGのライブでしたが、$100もするので行けませんでした。


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ゴルフのラウンドが$12だった

ゴルフは興味ありませんでした。

兄が好きで、強制的にやらされて苦痛でした。

夏休みなど毎日のようにラウンドして、次第に慣れました。
​
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日本ではゴルフは1日がかりですが、そうではありません。

至る所にありますし、ランチやシャワーも不要です。

誰でも気軽にやりたい時にできます。

しかも安い。

1ラウンド$12くらいでした。

ハーフだと確か$7〜8くらい。
​

サマータイムか否かで時間が変わりますが、トワイライトタイムというのがあって、半額くらいになりました。

午後遅いのでハーフしか回れません。
​

ハーフの半額を払って、走って18ホール回れた事もありました。

毎日行ったというのは、半額で安かったからです。

でも仕送りの身なので、僕はしたくありませんでした。


カジュアルなスポーツ
​

キャディなんてありませんし、カートも使いませんでした。

ラフなコースだとファッションがどうとか、全然気にしませんでした。

ビーチウェアでした。さすがにサンダルではできませんが…

マーシャル(見回りする人)がいなければ、Tシャツを脱いでました。

後ろに誰も来てなければ、練習したり。


ちょっと洒落たコースでも、ポロシャツくらいでした。

学校の隣にもコースがあり、誰でも楽しめるスポーツです。

お金がなくても出来る、だから層が厚いのだと思います。

音楽といい、日本と大きな違いを感じました。


今の値段
​

検索したら懐かしいのが見つかりました。

一番安かったコースでも今は$30(平日)、$40(週末)でした。

高額になってしまい残念です。

こちらが値段表です。


少し洒落たコースがこちらです。

パロス ヴァーデスという海沿いの丘の上にあり、海に向かって打つ感じが最高です。

値段を調べたら、安かったコースと同じでした。

​西海岸に旅行に行かれるなら、絶対おすすめです。

残念ですが、亡くなった伊良部投手が住んでいたエリアでもあります。


​こちらはカレッジの隣にあるハーフのコースです。


​ガソリン
​

日本の約4分の1でした。

燃費の悪いアメリカの車、広大な国です。

これくらい安くないと生活できないんでしょう。

当然セルフで何もかもやります。

​日本ではおもてなしに慣れすぎて、いらぬところでチャージされているんです。

ラフでいいから安くしてくれよ、と思ってました。

今やセルフも定着しましたが、値段はまだ高いです。

​
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​ラジオ局
​

死ぬほどありました。

トップ40、クラッシック、ジャズ、フュージョン、カントリー、ロック、ヘビメタ、クラッシックロック、ラブソングなど…

日本ではFMといえば音楽が多い方ですが、それでもトークがあります。

アメリカでは音楽だけという感じです。

ドライブにはラジオで音楽…よく歌詞にでてくるのは本当にそれが浸透しているからです。


僕も通学時はラジオを聞いてました。

1号線のP.C.H.(パシフィック コースト ハイウェイ)を走りながら、クラッシックロック(60〜70年代)のチャンネルを聴くのが好きでした。


今ではポッドキャストを聞く人が多いそうです。

音楽でなく、ドライブの時間を自分投資、勉強しているそうです。

新車には、ポッドキャストがデフォルトで装備されているそう。


ケーブルTV
​

MTVはトップ40、VH1も似ているけれど、たまにジャズ系もやってました。

好きだったのは、TNTというカントリーミュージックのチャンネルです。

ESPNやFOXスポーツやアニメ、ディズニー、クリスチャンチャンネルもありました。


僕は言葉が分からないので、TVはあまり観なかったです。


セントラルヒーティング
​

南カリフォルニアは温暖で、暖房設備は不要だと思うのですが…

少し冷えたかなあと思うと、自動的に床壁が温まります。

臭いもしないし、安全です。

アパートですら完備されてました。

僕の家は灯油ストーブを何台もフル回転していたので、これには驚きました。

北海道では標準らしいですが、ようやく床暖房が普及しつつある日本です。


乾燥機
​

景観を損ねるので洗濯物を干さず、乾燥機を使うのが習慣でした。

アパートには有料のランドリールームがありました。

一軒家にも必ず乾燥機はありました。

ヘインズTシャツは乾燥機を想定されているらしく、干すと首元がダラダラになってしまうそうです。


店

ファーストフード、コンビニやスーパーなどは24時間営業が普通でした。

ドリンクはSでも日本のLサイズなのに、お代わり自由でした。

夜遅くは出歩かないよう努めてましたが、たまにそれらの店を利用しました。

色んなライフスタイルの人がいるんだと知りました。

それぞれのニーズに対応していてすごいなあと思いました。


ATM
​

はコンビニやスーパーにはATMがありました。

銀行に行くことは滅多になく、お金はそこで引き出していました。

当時は不景気でした。


$200ドル引き出そうとしても、マシーンに現金がないという事が度々ありました。

治安も悪く、ATMを利用する前後は緊張します。

ヤバそうなやつはいないか?まずチェックです。

出金してからも、車に乗るまで周りをよく見回しながら速やかに動きました。


比較的安全な所に住んでいても、警戒しました。

今思うと怖いです、守られて感謝です。


高校のテニスコート
​

近くのハイスクールでは、テニスコートが沢山空いていました。

勝手に使っても良く、よく兄とテニスをしました。

誰でも好きなだけ練習できる場所があるなんて…
​
日本ではコートを予約したり、お金がかかるので、すごいなあと思いました。


サッカーグランドが隣にあり、女子高生が練習していたのを思い出します。

当時サッカーはマイナーなスポーツでした。

女の子がやるスポーツだったのか、男子がやっているのを見た事がありません。

​
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またの機会に
​

ランダムに雑多な事を沢山書いてしまいました、すみません。

記憶力が悪く、みんなに心配されるほどですが、細かい事なら
あれこれありまして…

書き切れないので、またの機会にします。

兄や遊びに来た友人などの話を聞けば、もっと色々と思い出すでしょう。

田舎の若者には刺激でした。

​
もう一度最初に戻って、感動したのは…


誰にでもチャンスが与えられている
​

僕のいた南カリフォルニアは、誰にでも機会が与えられていました。

質の差はあります。

しかし、きっかけすら無いという事はありません。

チャレンジャー、ドリーマーのための国なんだ、と感動しました。

それが田舎者の僕の気づきでした。


やりたい事をする
​

日本は戦後から立ち直り、経済的に豊かになりました。
​
90年はバブル絶頂でした。

浮かれムードでしたが、当時の生活水準を比較すると、不景気のアメリカにも叶わないという感想です。


くどいですが僕の価値観で、ひいきなしにそう思いました。
​

お金がなくても色々な機会が与えられている事に驚きました。

自由に、自分の好きな道を行く、人生はそういうものだという雰囲気でした。

それはきっと僕の住んでいたのが、南カリフォルニアという事もあるでしょう。

人目を気にせず、思い通りに生きても許される…いや、むしろそうすべきという空気の中で暮らせた事を感謝しています。


たった一度の人生、やりたいようにやれるなら、やってみたいものです。

​


いかがでしたか?
​

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2 コメント
中野
1/19/2018 12:59:15 pm

懐かしいですね^_^
ハーバーカレッジのペンディングミシンの紙コップの柄を覚えています。それからキャンパスないで指さされて笑われたことも。あれはぼくが着ていた日本で買ったスウェットにへんてこりんな英語の言葉が書いてあったらしくて恥ずかしかったなぁ〜
でも楽しかった。あの時期の体験は忘れられない。

返信
ひとし
1/19/2018 06:22:28 pm

へーどんなのだっけ?覚えてないよ。あのコーヒー最高にまずかったね、でもあれしかなかったから仕方なく、3年半いつも飲んでたよ。Tシャツの話は今思い出したよ、でも何が書いてあったかまでは思い出せないなあ。もう少し滞在してけば良かったのに、と今でも思うよ。でも、いい思い出だね。

返信



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