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ハイパーインフレ 年間2489%のインフレ率を体験 - ポッドキャスト第3回

1/1/2018

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ブラジルで過ごした最初の4ヶ月は特にお金をかけないで生活していました。

ハイパーインフレでは、お金をおろしてもすぐにお金の価値が下がります。

​それにまとまった現金を持っているのも、ブラジルでは危険です。

結果お金を使わない生活を余儀なくされましたが、ラッキーな事に助けが…


ハイパーインフレの話
​

Wikipediaによると、1986年から1994年までの8年間に、2兆7500億分の1のハイパーインフレーションが生じたとあります。

1993年、通貨がレアルに変わる前年のインフレ率が2489%でした。

​検討もつかない数字ですね。


​色んな統計がありまして、下図では1993年は2477.15%です。

1000円のTシャツが1年後には2万4771円に値上がります。

80年から94年にかけての年間インフレ率の平均は728.55%です。

レアルに変わってからの平均は7.33%にまで落ちました。


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給料日に買い込む
​

給料日が最もお金の価値が高いので、すぐモノに変えておかねばなりません。

ショッピングセンターでは、みんなカートに目一杯詰め込んでいました。

そりゃそうですよね…

明日になったら、同じお金でも買えなかったりする訳です。


ブラジルに行く前は、日本に出稼ぎ労働している彼らに驚いたものです。

すごい衝動買いするよなあ、と。


でもモノが溢れて、何でも買えるという誘惑だけでなく、ハイパーインフレによる脅迫感が染み付いていたのかもしれません。
​


家族で助け合う

今はどうか知りませんが、当時のブラジルの学校では勉強は半日だけでした。

午前、午後に分かれていて、半日は働いて家計を助けます。

子供が普通に車の修理の手伝いなどして、働いていました。

女の子は大抵家政婦です。

ですので、料理、洗濯(洗濯板で洗います)、掃除(モップがけ)がしっかりできたりします。

当時の最低賃金が、7000円/月だったのを覚えています。


僕の住んでいたキリスト教宣教団体の寮にも、家政婦がいて、僕の部屋を掃除してもらってました。

​10代の年頃の女の子に、僕のトイレなどを掃除して貰い、心苦しかったのを覚えています。

​
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バスに乗るのも
​

移動手段はバスでした。

バス賃が確か、毎週か隔週で値上がりして行きました。

​「これがForever続くのか…恐ろしいな」

そんな恐怖を覚えています。


下図は月間インフレ率です。

​1994年の6月、ハイパーインフレ最後の月は何と47.63%でした。

​毎月40%を超えるインフレ率、何となく想像できるでしょうか?


​バス代がいくらか覚えていないので、分かりやすくいうと…

例えば、100円のコンビニコーヒーの場合


1月に100円だったとすると、2月には140円、3月には196円、4月には274円、5月には384円、6月には537円という具合だったのです。

​
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お金のない生活
​

ブラジルは危ないので、父がクレジットカードを持たせてくれました。

しかし、当時ブラジルの田舎でカード払いできる店はありません。

現金を持つのも危険ですし、すぐにその価値が目減りします。

そもそもキャッシングできる銀行もありません。

1時間バスに揺られてセントロ(中心街)まで行き、1件だけあったので必要なだけおろして帰るという生活でした。


お金を使わない生活を強いられます。

どうやって暮らしていたのかというと…

​
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お金を稼げない身分
​

何も知らなかった僕は、観光ビザでブラジルに行きました。

その身分では働いて給料をもらうことはできませんが…

アメリカ人宣教師の家族がやっていたバンドが、僕を招いてくれました。

給料の代わりに、部屋と食事などを支給して貰い、結果その方が助かりました。


お金を持つよりシンプルです。

​インフレに慣れていない僕にはありがたかったです。


インフレが終わって後半半年は、バンドのメンバー(ブラジル人)とアパートを借りて住みました。


カオスではなかった
​

ハイパーインフレというと、カオスな状態を想像するかもしれません。

でも意外にみんな楽しそうに暮らしていました。

前回のエピソードのように、彼らは人生を楽しむプロです。


もちろん給料もインフレで上がるのですが、もらった給料はどんどん目減りします。

車や家などを買う事は難しいです。

貧乏から決して抜け出られない状況でした。

​


最低賃金にうるさい
​

給料は最低賃金を基準に支払われます。

例えば、月7000円が最低賃金だとすると…

7000x5の賃金みたいな考え方です。


日本のような時給や月給だと、ハイパーインフレでは複雑です。

今でもブラジル人はその表現を使います。

慣れない表現で言われるとつい…

「金額だけ言えよ」

といらだってしまいます。

でもこれも、ハイパーインフレの名残なのかなあと、最近思いました。


いろんな経験をした
​

ハイパーインフレのような珍しい体験ができて感謝です。

思い返すと、本当に色んな事がありました。

これから少しずつシェアして行きますので、是非ポッドキャストでお楽しみください。

​スマホユーザーはアプリで聴くのがとても便利です。

新しいエピソードがアップされる度に、自動的にダウンロードされます。

聴き終わると、自動的に削除されます。

是非お試しください。

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