ギターでアドリブするための、指板の構造とコード理論の学び- HKGuitar
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ドロップ2がコードトーンでソロをする為の強力なツールになる?

11/16/2015

 
ドロップ2
ドロップ2を学ぶと、コードトーンを使ったアドリブギターソロに多大なメリットがあります。

約1オクーヴ半の音域にダイアトニックコードを弾く事ができるので、コードフォームとコード進行に合わせてアドリブする事ができます。

ドロップ2というのは、ベース音から2番目の音をトップに配置します。

インバージョンを含むボイシングをマスターすれば、それらのアルペジオを弾くだけでもいい素材となります。

​


必要な音は全て手のひらにある
​

テトラッド4音を連続する4弦で弾けるので、指板を垂直に3分割できます。

極狭(マイクロ)ポジションでダイアトニックコードが弾けます。

必要な音は全てすぐ近くにあると分かります。

コードの知識不足により気がつかなかったのではないでしょうか?


コードを一極集中すると、ボイスリーディングがスムースになる
​

ポジション移動せずにコードを弾く事ができる…

それはすなわちコードの4声の横の動きをスムースにします。

つまり機械的なガクガクとしたアルペジオを繋げたような、コードトーンのアドリブでは無くなります。


これはダイアトニックコードに限らず、全てのコードにおいてです。

だから音の選択のコントロールがよく行き届きます。


では、どんな視点を意識して行くと良いのか見ていきましょう。


  • コードトーンをフォームで視覚化できる
  • エクステンションを弾きやすくなる
  • 3つの機能に大別しやすくなる
  • 代理コードがスムースになる


コードトーンをフォームで視覚化
​

マイクロポジションでドロップ2を弾けると、コードフォームによってコードトーンを把握できるようになります。

ドロップ2は2番目の音をスキップしているので、全てのコードトーンを把握するという訳ではありません。

漏れがあるので、スケールの1音飛ばしでも確認して下さい。

フォームで把握できると、イメージしやすいです。

例えば、コード進行が難しくなるとスケールの1音飛ばしだと対応が厳しいです。

フォームでコードトーンを瞬時にイメージできると、部分転調や変わったコード進行の時にも楽です。

視覚化はいずれ度数という概念すら忘れさせてくれるでしょう。

つまり、ここまでズームインして詳細を学んだら、ズームアウトして限りなく抽象的、感覚的になれるのです。


そうです、気が狂うほど突き詰めてやれば、そこを突き抜けてしまうのです。

「ああ、ここにこんな音があるよなー」

くらいに欲しい音が度数でなく、もはやイメージで得られるでしょう。

演奏にはそのスピードが必要なのです。

その為には極狭で練習しないと分からないでしょう。


エクステンションを弾きやすい
​

エクステンションを加えるとしても、ギターの場合かなり制限があります。

全ての音を弾くなら、ボイシングはありきたりになります。

それはそれでいいのですが、もしベーシストにルートやベースを任せられたら?

自分はベース以外のコードトーンを扱えばいいのです。

そこでドロップ2は素晴らしく機能します。

ベーシストと協力すれば動き回る事なく、色んなエクステンションをつける事ができます。

アドリブする際にも動き回らずにコードの上部のみを扱える、というのが大きなポイントです。


3つの機能に大別しやすくなる

上記と似た話になりますが、コードの機能について分かりやすくなります。

  • トニック
  • サブドミナント
  • ドミナント

マイクロポジションでドロップ2に絞ってコードを弾くと、いかにそれぞれのグループのコードが似ているか分かります。

同じ機能同士のコードを行き来したり、もしくは差し替えたりする事が問題ないと分かります。

コードトーン4音のうち違うのは1音のみだからです。

言い換えれば、大きく捉えられるようになります。

ここまで詳細に調べてきたからこそ、ズームアウトして余裕を持てるようになるのです。


代理コードがスムースになる
​

代理コードの響きがいまいちしっくりこないとしたら、ボイシングの選択が理由かもしれません。

色んなボイシングを試して下さい。

その為にもドロップ2のインバージョンをマスターする必要があります。

​代理コードといっても色々ありますが、マイクロポジションで弾けるようになるとそれらも近い音であると分かります。

つまりそれぞれのボイスリーディングがスムースになります。

結果、響きの違和感を軽減できるでしょう。


​


​結局バッキングもソロも同じ
​

このように見て行くと、バッキングにも通じるトピックばかりです。

これまで基礎的なコードを詳細に調べてきました。

「なぜここまで執拗にやるのか?」

と思った事でしょう。

しかし、ズームインしたからこそ見える、ズームアウトの景色があるのです。


雑誌やインタビューなどでは、結果や効果のみを教えてくれます。

しかしそこに至るプロセスは説明しません。

プロセスの中の含みこそが、旨味を作り出すのです。

​そこにどっぷり浸かってこそ、さじ加減が分かるのです。


​なんとなくやってきた、それで事足りていた時代はもう終わりました。

実にロジカルなのです。


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​

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