ギターでアドリブするための、指板の構造とコード理論の学び- HKGuitar
  • Home
  • About
  • ebooks
  • youtube
  • practice room

インターバルをアドリブで使い回す - 少ない音で弾けるようになるための強力なツール

5/3/2017

0 コメント

 
インターバルはコード、スケールと同様に奥が深いです。

​例えば、メロディもインターバルの一種、速弾きもインターバルの中身を音で埋めただけ、などという考え方もできます。

また、1音は点、2音は線、3音は平面、といった抽象的な捉え方もできます。

​この記事では5度のインターバルについて掘り下げます。


情報過多で迷宮から抜け出せない

「アドリブが上手くなりたい、頑張って練習するぞ!」

それでまず情報のインプットを増や
していきます。

そして広く浅く習得し、迷宮入りします。

僕がそうでした。


でも、多くの人もそうかもしれません。

あなたはどうですか?


で、そこから抜け出すにはどうしたらいいか?

​


コードトーンで手詰まりの方へ

コードトーンを練習する時、多くの人は1357と3度で繋ぎます。


それはそれでいいのですが、それだけではいけません。

すぐに手詰まりになるでしょう。


問題は大抵の場合…


「7thコードは出来た、じゃあ音を増やそう」


と、エクステンションなど音を足せばいいと安易に考えます。

それもやるべき事で、最初はリッチな響きに感動します。


​でも次第に情報量に圧倒されて迷宮入りしてしまいます。


​少なくとも僕はそうでした。


断捨離するといい
​

断捨離して狭く、深く掘り下げるといいです。
​

​ある程度学んだら、最小単位の情報を使い回す練習がオススメです。


表面的にすごい事、難しい事、知識の追求をやめると逆に良かったりします。

どうせそこには答えはありません。

一旦捨てましょう、というか封印しましょう。


シンプルなアイデアをこねくり回すうちに色んな難しいテクニック、アプローチも学べます。

音数を減らさないと、身動き取れません。

2、3音に絞れば動き易くなります。


見た目は地味ですが、これを一生懸命やった方が、長い目で見るといいです。

結果、よく分からずに悩んでいた難解なアイデアを自然にマスターできたりします。


3種類の5th
​

5th(5度)には3種類あります。フィフスでも、ファイヴでもどっちでもいいです。

  1. パーフェクト5th
  2. フラット5th (ディミニッシュド)
  3. シャープ5th (オーギュメンテッド)

1は普通に5thと書けばパーフェクト5thを指します。

​P (perfect)と書いて、P5というのも見かけます。でもコードの表記にP5と書く事はありません。


または、パワーコード(3rdを弾かないでrootと5thのみ)だったら、例えばCの場合=C5という書き方があります。

2はb5、-5などと書きます。

3は#5、+5 、ougなどと書きます。


逆(インヴァージョン)も常に知っておく
​

逆も常に知っておくべきです。

5thからルートを数えるインターヴァルは…

  1. パーフェクト5thの場合、パーフェクト4th
  2. フラット5th (ディミニッシュド)の場合、逆も同じ
  3. シャープ5th (オーギュメンテッド)の場合、メジャー3rd

このように、2つの音をつなぐインターヴァルは、2つの視点がある事を覚えて下さい。

これを、インヴァージョンという呼び方をしています。

​どの音を基準(ベース音)として数えるか?で、サウンドも大きく違います。


3音(つまりコード)になれば、3通りの視点があるのです。

4音(7thコード)は4通りです。

常にルートから音が重なっているとは限りません。


メロディの骨格になる重要な視点
​

インターバルはメロディの骨格を作るので重要です。

​コードもインターバルの組み合わせと捉えられます。

細かいラインがあっても、インターバルの組み合わせにすぎません。

また一つのメロディも、結局スタートとゴールの2音を繋ぐものの中に音が詰め込まれている、と大きく捉えられます。


​これらを考えると、つまりインターバルとは…


​インサイドで弾くために非常に重要なネタです。

また、アウトサイドで弾くにも非常に有効なネタです。


練習方法1 - ルートから5th

  1. ルートからパーフェクト5th
  2. パーフェクト5thからルート(インヴァージョンは4thだと意識する)
  3. ルートからb5=#4=#11=トライトーン
  4. b5=#4=#11=トライトーンからルート
  5. ルートから#5
  6. #5からルート(インヴァージョンはメジャー3rdだと意識する)

4種の7thコードをじゃらんと鳴らしてから、1~6を弾きます。

そうすると、どれがフィットしてどれがしないか分かります。

5と6はオーギュメンテッドコードです。

以下の基本の4種類の7thコードに含まれません。

弾けば必ず外れて聴こえ、最初は外れて聴こえるべきです。

  • Cmaj7
  • Cm7
  • C7
  • Cm7b5


​


ルート以外でもインターバルがハマるところがある
​

次に、ルート以外の音で試してみましょう。
​
同じ運指で弾けるインターヴァルがルートと5th以外にもあると分かります。

例えば、​

1のインターヴァルをルートからでなく、メジャー3rdから弾くと、7thにつながります。

1のインターヴァルをルートからでなく、マイナー3rdから弾くと、フラット7までつながります。

​他にもあります、探してみましょう。

​

コードトーンとインターバル
コードトーンを5度のインターバルで分解する


少ない音でインサイドで弾くための強力なツールとなる
​

これをする事で、コードトーンをインターバルで捉えられるようになります。

コードトーンを練習するとなると、大抵アルペジオとか、全ての音を弾きがちです。

そうしないでいられる術、つまり余裕が生まれます。
​

また、メロディの骨格としての理解が深まります。

インターバルとして大きく捉えて、そのままでも良いし、その中を音で埋めてもいい、と言う余裕が生まれます。

​
結果、無駄な音が減り、少ない音で弾いても大丈夫だと分かります。

インサイドで弾くための強力なツールなのです。

で、その逆も然り…

​


練習方法2 - シンプルで複雑にする

インターバルはたった2音なので、違ったアイデアと組み合わせやすいです。

  • インターヴァルごと、半音上か下にずらしてみる
  • シークエンスフレーズとして使う


半音上か下にずらすのは、トライトーンサブスティテューションにも通じるアイデアです。

ここでは説明は割愛しますが、非常に使い勝手が良いです。



シークエンスフレーズとして使えます。

インターバルはシンプルなので耳につきやすく、リピートしながらアウトしても結構普通に聞こえます。

どんなに音が外れても、最後にコードトーンに到着すればオーケーです。

難しいスケールを一生懸命仕込むより、簡単です。



これらの使い方を学べば、色々できます。

アウトするには?なんて考えなくても、こうやって超シンプルな2音を超シンプルな方法で試していけばいいのです。

それだけで超違和感を出せるからです。


手法より効果を考えるといい
​​

こう考えるのは僕だけかもしれませんが、昔の人はそうやって「これ面白い」って感じで遊んでいたのかな?と思います。

理論というのは後付けであって、簡単なフレーズの時間と空間をずらしたりして遊ぶ事から始まったのではないでしょうか?
​
難しくしてやろう、とか高度なテクニックを見せびらかしたい、といった動機ではなかっただろうと思います。


そういう事に気付くと、音数は減少方向になります。


つまり、効果的であるか否かがポイントになるからです。

​
また、シンプルな
方が自由が利いて遊びやすいからです。
​


つまり、家で死ぬほど練習して仕込んだキラーフレーズを披露するアドリブギターソロから遠のいて行きます。

そうすると尚良くなります。

自由度が増すので、他のプレイヤーの音も聴く余裕が生まれますし、スペースを与える余裕も生まれます。

やっている事はシンプルに見えるけれども、音楽的で意味があり、有機的に発展する可能性を多く含むのです。


自然に弾けるように練習する
​

インターバルはメロディの骨格となる重要アイテムです。

まずはコードの中でフィットするインターバルを練習しましょう。


​それができたら、半音上下にずらしたり、シークエンスでアウトしてみましょう。


インサイドとアウトサイドの両方、
たった2音で効果絶大なのがいいですね。

是非掘り下げて練習しましょう。


インターバルはどのレベルの人にも使えるツールです。

僕も感じたまま、欲しい時に出せるように練習したいです。

​​
0 コメント

あなたのコメントは承認後に投稿されます。


返信を残す

なぜメール?

ニュースレターを週1回のペースで配信しています。新しいコンテンツのご連絡がメインの目的です。
​またリスク回避のためです。ブログ会社に問題があったり、ハッキングされた場合、こちらからご連絡するためのバックアップでもあります。決してスパムはしないとお約束します。
Privacy policy
  • Home
  • About
  • ebooks
  • youtube
  • practice room