コードトーンとブルースを基礎としたギターソロレッスン - HITOSHI KAWAI
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フェンダージャパン Eシリアル テレキャスター、安物でも僕が気に入っている5つの理由と4つの短所

11/27/2015

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画像
フェンダージャパンのテレキャスターを86年に購入しました。Eシリアルのものです。

シンプルで男らしいルックス、タフでラフに扱っても大丈夫なギターという感じ。

一番安いものですが、音もエフェクトのノリもいいです。

おまけに色んなジャンルをこなせるフレキシブルなギターです。
​
でも弾きにくい…。
​

弾く時はいつも葛藤中みたいな、それが魅力になってしまうギターです。

​今回は僕のテレキャスターについてぐだぐだ書きました…


​

Hitoshi Kawaiさん(@hkblues)が投稿した写真 - 2015 11月 23 12:58午前 PST


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フェンダージャパン テレキャスター
​

86年の3月か4月にフェンダージャパンのテレキャスターを入手しました。

中学校を卒業後、道路工事のアルバイトをして買いました。

​一番安い55000円のものです。

なぜナチュラルのテレキャスターを選んだのかというと、ブルース スプリングスティーンが好きだったからです。

またジェフ ベックがPVで使っていたのを観て、その渋さにほれました。

そういうギターの選び方だったのです。

ロイ ブキャナンやマイク スターンも愛用しているのは知っていました。

当時、彼らは雑誌で見かけただけで聴いた事はありませんでした。


僕がテレキャスターを気に入っている5つの理由
​

  1. テレキャスター=シンプルでかっこいいギター
  2. 一筋縄でない音
  3. フレキシブルなギター
  4. シンプルな作りで頑丈
  5. 弾き込むごとに味を知る


僕のテレキャスターの4つの短所
​

  1. 弾きづらい
  2. ノイズが気になる
  3. ハードに歪ませられない
  4. ジャックが緩んだり、外れ易い


1.  テレキャスター=シンプルでかっこいいギター
​

画像
ピックアップはシングルコイル2つだけ。

ボディはストラトキャスターとは違い、シングルカッタウェイです。

また右肘が当たる部分が削られていません。

トップはフラットで、レスポールのようにカーブを描いていません。


最も工夫が凝らされていない、ただの板きれに近い作りと言えるでしょう。

それをシンプルで男らしいルックスと表現すべきでしょうか…


こういう事は今まであまり考えた事がありませんでした(恥)

改めて眺めて見ると色んな気付きがあるものですね。



2. 一筋縄でない音
​

シンプルで複雑な感じがします。

​Twangy(トゥワンギー)=鼻にかかったような…実際にはそう感じませんが、よくTwangと表現されます。

リアの音はクセのあるトレブルが特徴です。

突き刺さるようで、そうでない感じがヘンです。

ストラトは薄くシャリっとしていて突き抜けるイメージが僕にはあります。

テレキャスターはコンプレッションがわずかにかかったような、ピークで突き抜けない感じがします。


それでリズムギターがカッコ良くキマルのでしょうか?


リズムギターは独特のジャリジャリしつつ暴れない音を楽しめます。

かすかに歪ませて力強くかき鳴らし、左手ミュートでタイトに弾くのもカッコいいですし、ラフに弾いてもロックらしい汚れが醸し出せます。

Keith Richardsの音こそがロックと言うなら、ロック=テレキャスターと言ってもさしつかえないでしょう。


とはいえ、ストラトと比べるとハーフトーンがない分ヴァリエーションに欠けます。

アタックを効かせた単音ミュートのカッティングが上手くきまらないので寂しいです。

また強い歪みのものもあまりマッチしないかもしれません。


僕は購入した当初、RATというディストーションボックスを使っていました。

このテレキャスターと非常に相性が良かったのを覚えています。

今はBossのGT-10を使っていて、ハードな歪みを除けば気持ちよくエフェクトがかかります。


PROCO RAT2 ディストーション
Boss GT-10のアマゾンアフィリエイトリンク


3. フレキシブルなギターでもある
​

ハーフトーンがなかったり、ヘヴィに歪ませたりできないと書きました。

一見頑固でクセのあるギターですが、意外に各ジャンル何でもいける守備範囲が広いギターです。

まずはカントリーに象徴される音色です。

僕はカントリーミュージックが中学の頃から好きで、音色からストラトよりテレキャスター、というイメージがありました。

カントリーについては、当時ラジオのオンエアを録音して聴いていただけなので、詳しくはありません。

今はyoutubeで昔好きだったアーティストを探してよく聴いています。


偶然、FBのシェアでJerry Donahueというギタリストを少し前に知りました。

ちょうどラジオで僕が抱いていたテレキャスターサウンドです。


フロントとリアの差がストラトよりも大きく感じます。

フロントは、ストラトよりも太く甘くジャズで使える音色です。

​Ed Bickertという素晴らしすぎるジャズギタリストを聴けば、納得しないわけにはいきません。


少し歪ませてブルースにもいい感じになります。

​Albert Collinsは指ピッキングで表情豊かに弾きます。

Robben Fordは「ブルースをやるにはちょっと弾きにくくないとダメなんだ」と、彼にとってのブルースギターはテレキャスターだと語っています。

というわけで、各ジャンルのマスターにも好まれるギターなのです。

Hitoshi Kawaiさん(@hkblues)が投稿した写真 - 2015 11月 23 12:59午前 PST


4. シンプルな作りで頑丈な印象
​

ラフに扱って来たのでベルトのバックルの痕とかキズだらけです。

子供の頃は全然気にしませんでした。

不意にぶつけてしまったり、倒してしまったりした事もあります。

でも全然大丈夫でした。

​長い付き合いをするのにそれは大切かもしれません。


クセものだけどストレートにぶつかってくる人の方が、付き合い易いです。

気を遣わずに済むのは長い付き合いをするポイントだと思います。


僕には高価すぎて使わないギターという付き合い方はありません。

感情移入するのに気を遣ってしまうギターでは話になりませんから。

市場の価値と僕の価値感は違います。


使うのがもったいない、心配になる、投資の対象…僕には分かりません。

​使ってなんぼ、魂を注いでなんぼと思いますよ。


5. 弾き込むごとに味を知る
​

ルックスに惚れて一番安いフェンダージャパンのテレキャスターを買いましたが、飼い馴らせませんでした。

色んな経験を通して価値観が変わり、今では大好きなギターになりました。

購入してからちょうど30年が経ちます。

今もまだチャレンジに感じるところはありますが、だんだん僕なりのスイートスポットを掴めてきました。

振り返ってみてそういう事を初めて気付きました。

でも弾いている時は、奮闘中って感じだったり、違う自分を引き出してもらって驚いたり、色々新鮮です。

そんなこんなでハマってしまうんでしょうね。

弾き込むごとに味が出る、のではなく僕が味を知るって感じです。

これは個人的な意見です。

それは色んなジャンルの音楽を聴いているからかもしれません。

Hitoshi Kawaiさん(@hkblues)が投稿した写真 - 2015 11月 23 12:57午前 PST


短所1弾きづらい
​

じゃかじゃか弾くにはいいのですが、ソロをやろうと思うとどうも弾きづらいです。

リアピックアップをガードしているアレ、何というのでしょう?

すごく邪魔です。


ボリュームノブが遠く離れていて、ヴァイオリン奏法で指が届きません。

また、メイプルネックは指が吸い付くようで気に入りませんでした。


今ではそれらの不都合を楽しむようにしています。

何というか、弾きづらさも良さに感じてしまうヘンな僕になってしまいました。

テレキャスターに合わされるみたいな…

主張が強いギターで、こちらが合わせるよう要求される気がします。
​

それ故に、自分の違う一面を引き出してもらえる気がしないでもありません。


短所2ノイズがどうしても気になる
​

ジーっていうノイズがどうしても気になります。

弦を触っていてもかすかに聴こえるのが腹立たしい時もありました。

​最近はそれも許せるようになりましたが、録音は厳しいです。

色んな方がノイズ対策をブログでシェアして下さるので、一度勉強してみようかなと思います。

ギターいじりに関しては超初心者です。

ノイズ対策だけでなく、ネックとかブリッジ調整なども研究したくなってきました。
​


短所3ハードに歪ませるのは慣れてない
​

僕の場合ハードに歪ませないセッティングが多いせいか、このギターでは上手くコントロールできません。

僕はナマケモノなので、そのまま放置しています。

ピックアップの高さとも研究しないといけません。

「もっと歪ませてよ」と言われてゲインを上げると、ヒーと悲鳴をあげてしまいます。

​ノイズっぽくやるのもいいのかもしれません。


短所4ジャックがゆるんだり、抜け易い
​

ジャックというかジャックをボディにはめる部分自体が抜け易いです。

すぐに緩むのでねじを締めてやる事が多いです。

僕の対処に問題があるかもしれません。

パーツを交換すればいいのかな?と思ったりしますが、まずは正しい対処法を調べてみようと思います。


楽天で検索してみると結構色々あって楽しめますが、結構高額ですね。手が出ません。

因に、ピックアップをスイッチする黒いツマミの部分も何度も取れました。
​

誰かのブログで中のバーをペンチでキズを付けて抜けにくくしました。

それも何度もやったのでスルーしてしまうようになり、今はバーにセロテープを巻いて抜けにくくしています。

Hitoshi Kawaiさん(@hkblues)が投稿した写真 - 2015 11月 23 12:59午前 PST

Hitoshi Kawaiさん(@hkblues)が投稿した写真 - 2015 11月 23 12:56午前 PST


シリアルナンバーEシリーズ、ジャパンヴィンテージ
​

この時期のフェンダージャパンのギターはフジゲンが作っていたそうです。

フジゲンも気合いが入ったでしょうね。

シリアルナンバーE635007は、84〜87の製品です。

ちょうど僕が購入した時期と一致します。


フェンダーU.S.Aより音がいい
​

高校入学して、教会でテレキャスターで演奏していた時の話です。

教会の先輩ギタリストがフェンダーU.S.Aのテレキャスターを使っていて、弾き比べをしてくれたところ…

「悔しい、ひとしくんのテレキャスの方が音いいよ」

と言ってくれました。


当時は、僕を励ましてくれたのかな…と思ってました。

でもその方はマニアックで、多くのギターを所有してました。

感じ方の基準はあったはずです。


確かにエフェクトのノリもいいですし、図太い音だと思います。


今になってネットで「この時期のモノは音がいい」とか言われているのを知りました。

と同時に、その先輩に対して改めて尊敬の気持ちがこみ上げました。


今でこそ日本製は高品質の象徴です。

80年代当時、みんながMade in U. S.A の本物に憧れがありました。

僕は田舎育ちですが、さらに教会がある所は人口3万人くらいの過疎の町です。

超田舎で情報はありませんでした。


今になって「音がいい」と書かれていますが、当時の雑誌にもそう書かれていた記憶はありません。

ジャパンだろうが、55000円だろうが、音に対して正直な意見を言える自分でいたいと思いました。


実は海外生活経験ゼロ
​

使いこなせなかったので、このギターをメインに使う事はありませんでした。

海外に15年住んでいたのですが、その間友だちに保管してもらいました。

時々帰国した時用のギターとして使ってきました。


外見だけで付き合い始めたら、クセの強い女だったので遠ざかったけど…

人生経験を積んで再会したら、何とも味のあるいい女だったと気付いたみたいな。


​「オレがガキで良さが分からなかっただけか…」
​
と思いました。


初心者にお勧めしませんが、長い目で見て面白いギターです。

ある程度弾けるようになると、弾き易いだけのギターだと物足りなさも感じます。

ギターの持つ個性に触発されるのが楽しくなります。

どのギターも個性はあると思いますが、テレキャスターは主張が強いと感じます。


もし買うなら長く付き合って下さい
​

テレキャスターはシンプルかつクセ者だと思います。

「オレってこんなに下手だったっけ?」

と僕はよく落ち込んだものです。


でも、焦らず時間をかけて付き合うときっと楽しくなりますよ。

他のメインギターがあっても、自分の知らない魅力を引き出してくれるかもしれません。

​気分を変えるために使ってみるのも面白いでしょう。
​


終わりに
​

今回30年も経つと色々と学んだり感じる事もあり、整理しながら書かせて頂きました。

あなたもご自身のストーリーと照らし合わせてみれば、語るべきものは必ずあるはずです。

また、ギターに愛着が湧くでしょう。

書きながら気付きを得て、よかったです。

元々、僕の価値観はギターは道具にすぎないというものでした。

使い続けた結果、気持ち入れが強くなるだけです。

運命の1本を求め続けるより、特別なギターでなくてもそこに魂を注ぎ込む事に専心した方が正しいと感じています。

時間をかけて人生を共にする事の方が大切で、結果的に運命の1本になる可能性の方が高いです。

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