コードトーンとブルースを基礎としたギターソロレッスン - HITOSHI KAWAI
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コードトーンを使ったアドリブギターソロ - なぜ音を外してしまう? 

1/14/2016

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​「ギターソロをスケールに沿って弾いているのに、音が外れているような感じになってしまう瞬間がある…」

最もよく受ける相談です。

なぜ外れて聞こえるのか?

それはその時にバックで鳴っているコードの音以外の音を弾いている時を指しているのです。

コードに対して遠く聞こえるからです。

この記事では、アドリブで音を外すとは?どう言うことか、またコードトーンを使ったソロをどう始めたらいいのかについて説明します。


音を外すとは?あなたは3つのどのタイプ?
​

まず外す、とは何でしょう?3つのタイプに分けられます。
​

  1. コードトーンがどの音で構成されているか知らない場合
  2. コードトーンを知っていて、誤って外す
  3. コードトーンを知っていて、敢えて外す


外す、とはバックで鳴っているコード以外の音をヒットする事です。

バックで鳴っているコードとはどの音でしょう。

あなたは知っていますか?


例えば、Cm7の構成音はC Eb G Bb、と即座に答えられるでしょうか。

​音名で言えなくても、指板上でそれらの音を示せますか?


1. コードトーンすら知らない

「コードトーンがどの音で構成されているか知らない」

これは感覚的に外れたと感じ、外れたと言っているに過ぎません。


コードトーンをヒットしていれば、当然外れたとは感じません。


この理解が鮮明でないと先に進めません。

どう言うことか?


7音のうちの特定の音を鳴らす時に、「しまった…」となってしまうのですが、それが何か分からないという状態です。



スケールは7音、コードは3音か4音です。

適当にスケール7音を上下しながら、感覚的に3つか4つの音を探っているのです。
​


それがスケールしかしらないのギタリストの演奏です。

残念ながらそれは演奏に現れています。

計測基準がなければ、確信も持てません。


2.いわゆるミステイク
​

「コードトーンを知っていて、誤って意図しないノンコードトーンをヒットしてしまった」

これこそ外してしまったと言えるでしょう。


つまり狙った的を外した、というわけです。

誰にでもある事ですし、練習によってカイゼンしていきます。


​​
この場合、大抵半音上下のいずれかにスライドすれば済みます。

焦るより、敢えて間違った音を強調してからスライドする余裕があるといいですね。

​そうするとわざとやったように聴こえます。


3.敢えて外す
​

「コードトーンを知っていて、敢えて外す」これが目標とする所です。

​ノンコードトーンを敢えてヒットし、コードサウンドとの距離感を楽しむ場合です。

それは狙って外した、となります。


​大切なのはコードトーンとノンコードトーン(それ以外の音)をウマく操ってソロを弾く事です。

それにはまずコードトーンを身につけないといけません。


要するにスケールに答えはない、と知る事がまずスタートラインに立つ事です。
​


とはいえ、スケールからコードには大きな隔たりがあるのも事実…

​


​スケールよりコードトーンの方がはるかに難しい

「コードトーンは3音か4音だから簡単だろ?」と思うかもしれません。


それは間違いです。

スケールしか考えていない場合…

12音のうちの7音を弾く、外す可能性は5となります。
​

コードトーンは12音のうちの3つか4つです。外す可能性は9か8です。


さらにスケールしか考えていない場合…
​


コード進行におかまいなく、7音を1セットと考えて上下します。

コードトーンの場合、コードが変わる度にマッチする3音、4音が変わります。


コード進行がほとんどない、つまり2つとか3つしかコードの場合は簡単かもしれません。

複雑になるにつれて、逐一音を選択するのは大変です。


同じスケールの音を使っていても、コードが変わるごとに7音から選択する音が変わるからです。

しかも音はスケールの一音跳びで、連続していません。

だから厄介です。


スケールの呪縛を解くには?
​

まずはルートから始めましょう。

バカにするなと思うかもしれませんが、それがいいのです。

ルートの音がどう感じるかしっかり耳に馴染ませましょう。


「ルートなんて…」という前に、それをどう感じるか確かめた事はありますか?



一番安全な音にいつでも帰る事ができるように訓練しておきましょう。

ルートに対して他の音が重なっていく、もしくはまわりを囲んでいるという感覚が大事です。

ルートがあって、それ以外のコードトーンを変形させていくという感覚を掴みましょう。
​

コードトーンを変形させても唯一ルートだけは変わらないのです。


だから、何はともあれまずはルートです。


​まずルートから始める
​

スケールで考える人は、とりあえずスケールの7音をなぞるというマインドセットに問題の根があります。

ハーモニーからの視点がなく、選択肢が乏しいです。

​メロディの可能性を押し広げる努力は、フィジカルなテクニックに偏っていく傾向が見られます。



それで弦飛ばしとか、ペンタトニックのブロックとか、スウィープとかいったフィジカルに弾きにくいものに価値がある、となってしまうのです。


それはそれで素晴らしいのです。

しかしギタリストだけのボキャブラリーでなく、ミュージシャンとして共通する基礎的なボキャブラリーを知る事も大切です。

多くの人もそう思っているでしょう。


コードトーンを学び、いいタイミングで弾き、いい音で弾く事です。

​そうしたら、とりあえずまともなソロになりますよ。

そこを出発点として少しずつ音を増やしていくのが理想的です。

コードを勉強すると音の選び方が変わりますよ。


ブルースでやってみる
​

ブルースは特殊な音楽です。アメリカの民族音楽で、クラッシック音楽のルールではありません。

ポップミュージックはブルースの土台があり、それなしには語れません。

ブルースペンタトニックスケール、ドミナントコードだけによるコード進行など、普通でない事が普通に行われます。


これをコードトーンでやるとなると、ブルースらしさが失われてジャズに一歩踏み込みます。

今の段階ではジャズではなく、ルートの練習にのみ使います。

ベーシストかよと思うかもしれませんが、やってみましょう。
​

全てのポジションでルートだけを選んでやろうとすると意外に難しいものです。

ベーシストには当たり前の事なんですけど…


広域に渡って動き回るのは意味がありません。

なるべく近くにあるルート同士を繋ぐ事に意義があるのです。

つまりペンタトニック上にある、ルート音を拾うのです。

​


1625でやってみる
​

1625って何?と思った人もいるかもしれません。

C のキーなら C Am Dm G7というコード進行です。

​これをルートだけ拾って弾いてみましょう。


ブルースや1625のように、シンプルで永遠に続けられるものが練習材料としてオススメです。

またそれらは部分的にも曲中でよく使われます。

パターンで覚えた後、バラしても見れる、弾けるようにしましょう。


ジャズブルースのコード進行は、普通のブルースと1625のミックスのようなものと捉えると分かりやすいです。


ピンポイントで音を狙う
​

ルートだけ弾くと、音を点で捉える感じになります。

強制的に水平線的な縛りから脱却させるために有効なトレーニングです。

それ以前に、ルートの音がどこか知らなくてはいけません。


スケールだと、線的な弾き方になります。

それは無意識にコードトーンとコードトーンをスケール音でつなぐ弾き方です。
​

コードトーンを狙っていると言うよりは、スケールを上下していい感じの音に着地しているだけです。

コードトーンを知っている人がスケール的に弾いても、どの音をターゲットにしているか明確です。


これまでの思考のクセをぶち壊す作業となります。

1音がコードに対してどんな響きをするのか感じるところからスタートです。

当然1音しかないので、ロングトーンで弾いたり、リズムで遊ぼうと努めます。

​それが大切なのです。


ロングトーンを操るにもコードトーンの理解が不可欠
​

コードトーンで弾く人は毎回変わるコードトーンの4音をピンポイントで捉えながら弾いています。

共通音を選び、小節線をまたぐロングトーンを弾けます。


それだけでなく、ノンコードトーンとの緊張感を操りつつ弾いているのです。

ですから選択肢が多く、ロングトーンをコントロールできます。


スケールしか知らない人にはロングトーンで弾く事は音を外すリスクを高める行為です。

だからやたらと速いフレーズの応酬になるのかもしれません。
​


ギターで歌えるようになる、それは誰もが求めるものです。

それにはロングトーンを上手く操る事が不可欠です。


コードトーンで弾けるようになる事が最低限の基礎となってきます。


音を外してしまう例
​

最後にいくつか思い当たるであろう典型的な例を挙げておきます。

キーがCだとします…

  • Emの時にいきなりCやFでロングトーンで弾いたり、それらの音でフレーズを終える
  • G7の時にCをロングトーンで弾いたり、フレーズを終える
  • Bm7b5の時にCをロングトーンで弾いたり、フレーズを終える
  • Cの時にFをロングトーンで弾いたり、終える  etc,,,


大抵の人はCメジャースケールで弾けば、Cの音中心に考えます。

その意識がCの音をより多く弾く、もしくはCでフレーズを終える、始める、ロングトーンで弾くという行為に向かわせるのでしょう。

それは自然な事であり、それをやり続けて来た人は指癖になったかもしれません。


しつこく書きますが、

「Cのキーならスケールに沿って弾いていればオーケー」

ではない瞬間がいくつもあるのです。


もしそれをわきまえていなかったのであれば、ハーモニー無視と言う証拠です。

でも、大丈夫です。


音の価値を吟味する事に繋がる
​

上記の失敗例を見てください。

しつこく「ロングトーンで弾く、フレーズを終える」と書いたのには理由があります。
​


長い音や最後の音、それは価値が高い音となります。

あなたは音の価値について考えた事がありますか?



​他にも最初の音、滑らかなラインから逸脱した音、強い音、弱い音、その他まだあります。

音の価値を吟味して弾く=より少ない音を選んで弾くようになります。
​

ですからそれらの一瞬間違った音を弾いたとしても、次の音で安心できる音にしたらいいのです。

でも、問題はどの音が安心できる音か?という事です。

それが分からないと話になりません。


それを分かっていてコントロールするのが、コードトーンを使うという事なのです。


全てはここから始まる
​

今回はなぜ音を外すのか?について書きました。

コードトーンをマスターする事で、その悩みを解決します。

練習法として、ルートだけ選んで弾くという話をしました。


簡単そうに見えますが、掘り下げてみると色々と学ぶ点はあります。


これは長い道のりのスタート地点です。

でも、あとは前に進むのみです。


hitoshikawai.comではコードトーンを使ったアドリブギターソロについて、書いています。

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