G7(b13)とかG7(#9)みたいなコードを見ると、アレルギー反応を示す人がいます。シンプルなコードと比べどちらが優っているという話ではありません。断片的だった知識の点がつながる経験をして欲しくて書いています。何でも自分の言葉に昇華するには時間がかかります。今も葛藤の日々です。壁を破るのには苦労しますね、でも楽しいですよ。 ワープゾーンこのb9が加わると3rdからディミニッシュドが出来上がります。ということは… ディミニッシュドは4つの顔を持っているのでそれぞれに4つのb9のドミナントコードができます。 G7b9を見てみましょう。 b9を加えて、ディミニッシュドが3rdから作られます。つまり、B-D-F-Abです。 4つの音の半音下の全てにドミナントb9ができます。 B-D-F-Abのディミニッシュドコードトーンの半音下にそれぞれルートを想定してみましょう。 Gb7b9だけでなく、Bb7b9、Db7b9、E7b9にもなります。 言い換えれば、Gのディミニッシュドのコードトーン上 ( G Bb Db E )に沿って、b9ドミナントコードが出来るのです。 Bb、Db、E、Gをエクステンションとして見れば、 Bb=#9 Db=#11 E=13 b9を入れる事は、これらのエクステンションがセットで含まれます。 このエクステンション=Gディミニッシュドコードトーンです。 つまり2つのディミニッシュドコードがb9ドミナントには自動的に含まれます。 合計で4つのトライトーンが含まれます。 8個のメジャーとマイナーコードに解決します。 それぞれにB-D-F-Abを載せてみましょう。 G、Bb、Db、Eのそれぞれの音のドミナントのコードトーンを挙げてみますね。
表記が理論上Cb(Bと同音)、G#(Abと同音)と書きましたが、全て共通してB D F Abを使っています。 そしてこれらをスケール上に並べると、ディミニッシュドスケールになるわけです。 半音、全音の繰り返しでできるスケール、雑誌などでコンディミと言われるやつです。 2つのディミニッシュドが組み合わさったスケールと書かれても、何の事だか分かりません。 b9を加えてディミニッシュドが上部に形成された途端、4つのb9ドミナントコードが自動的に生まれるのです。 4つのb9ドミナントコードのルートも、ディミニッシュドコードトーン上に並んでいます。 ディミニッシュドコードの半音下にルートを配置するから当然。 結果、2つのディミニッシュドコードトーンができます。 ドミナントコードにb9を加えた瞬間に起こるマジック G7にb9であるAbを加えた瞬間、3rdであるBの音からディミニッシュドコードができます。 これまで一つだったトライトーンが2つになります。BとFだったのが、DとAbもトライトーンの関係ができます。 トライトーンがそれぞれ解決するので、4つのメジャーとマイナーコードに解決する事になります。 しかしそれだけではありません… #9と13のトライトーンも自動的に含まれます。 G7b9からCだけでなく複数のコードに解決してみる G7b9はE7b9、Bb7b9、Db7b9でもあります。 この中で分かりやすいのがAmでしょう。 Amへの解決がスムースにできます。G7-Cを見てましょう。 G7b9の場合、b9=Abになりますが、Cに解決する時に5thであるGの音に半音でつながります。 G7b9の機能の基本です。 E7b9ととらえて、Amに解決する際にもいい感じになりますよ。 G7ーAmのチェンジの時にもG7そのままより、G7b9をかましてAmのコードトーンに落ち着いた方が強力な解決感が得られます。 コード譜に書かれていなくてもいいのです。 なぜか?Amの半音下がG#です。b9を入れるとE7b9に近いサウンドになります。 表記が異なるものの、b9=AbはG#と同音… G7だとb9=Ab、Amなら、7thと捉えてG#となるのです。 G7をG7b9からAm7のコードトーンに解決できる音が3つもあります。
E7でなくもE7b9のサウンドがすでにあるわけです。 G7b9の中に13th (E)が含まれると考えれば、E7b9でもあるのです。
ディミニッシュドは摩訶不思議でありながら、使い勝手がいいのです。 Cメジャーだけでなく、Cmにも解決します。
G7b9はCとAmに解決するというのが一番分かりやすいです。 そしてCmにもイケるという事は…Ebにも上手くハマります。
ここから少しキツくなるかもしれませんが、Gb(F#)にもキマります。
という事は…Ebm(D#m)にも当てはまる事が推測できませんか?
最後に残っているコードは一体何でしょう?Aメジャーです。 つまり全部メジャーとマイナーの両方に解決できます。
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