コードトーンとブルースを基礎としたギターソロレッスン - HITOSHI KAWAI
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ギターと心をつなぐ超シンプルな練習法

9/21/2014

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バンドで演奏する場合はギタリスト一人だけの問題ではありません。

他のメンバーとの兼ね合いでいい感じが生まれます。

ですので、上にあげた基本的な事をバンドレベルでこなせていたらいい演奏になるでしょう。

そもそもこういう事に価値をおいてがんばっている人たちはすでに上手い人たちだと思いますし…

問題のいわゆる心がこもった演奏というと、よく歌っている感じがでているものだと思います。

その人の内側とギターがよりコネクトされているといえばいいかもしれませんね。

でもマインドとギターがしっかりリンクするには?どうしたらそういう感覚が得られるか…という疑問を持つと思います。

そのためにはどんな練習がいいか?

さて、フィーリングといっても…

フィーリングたっぷりのギターソロとかいいますよね。

どうしたら心のこもった演奏ができるようになるか?という質問をよくされます。


よくフィーリングとかいう言葉を耳にしますが、とても抽象的で主観的なのでなんとも言えません。

聴く側の主観といえばそれで終わりです。

でもそれで終えないよう、心とギターがつながる練習法を伝授します。

いいフィーリングを生み出す要素を自分なりに考えてみるとこんな感じですかね…

計測できるものは計測すべし


チューナーを使っての練習をお勧めします。まずギターではなくて、あなたの声で5thのインターバルをロングトーンで歌ってみましょう。


シンガーのようにする必要はありません。例えば、CとGです。

最初にまずCを探してみましょう。絶対音感がなければすぐにはでてこないと思います。

また、Cが見つかったとしてもピッチをジャストで合わせる事は難しいです。

私もできません。ですから真ん中の左右にある枠に入っていれば大丈夫です。

声でロングトーンをキープするのがどれだけ難しいか分かりますよね。


実際に歌ってメーターをみる事で、音の揺れの微妙がしっかり分かります。

それにギターでチューニングする時とは違いボリュームが一定のカーブを描きません。

ですからホーンプレイヤーがロングトーンを死ぬほど練習する意味が分かるかと思います。

一定の量の息を吹き込むというのがいかに難しいかと言う事です。

さて、次に5thであるGを歌います。ギターではパワーコードといってrootと5thだけを弾く事が多いので、きっと何もなくても音が見つかるはずです。


もし見つけられないのならば、ドレミファソと歌えば分かるでしょう。

最初はそれでも構いませんが、一発でその音が見つかるようにがんばりましょうね。

この練習はピッチに対するシビアな感覚を鍛えるのに役に立ちます。


もちろん、バックアップボーカルの練習にもなります。

声でピッチを合わせる事がこれだけきついと分かればギターで合わせるのは簡単に感じますよ。

音は揺れませんしね。

ギターを持って練習する場合(今はまだ声だけでいいですよ)は、ベンドの正確さに役立ちます。


フィジカルなトレーニングはもとより音感のシビアさが必要です。


テキトウにベンドすればいいのではなく、耳で聞き取ってピッチを弾き分ける技術が欲しいですね。

ジャストで合わせたり、若干上とか下にずらすとかコントロールできたらすごいですよ。



練習というのは感覚でもできますが、その日によって体調も違いますから数値で計測した方がいいのです。

声で練習する時にそれは如実に現れるでしょう。


疲れていれば大抵フラット気味になります。自分では普通にやってるつもりでも、数値にすると違うのです。

だから練習はチューナーを使ってチェックすると客観できるのでいいですよ。

それで5thをしばらく続けてやってみたら、メジャー3rdもやってみましょう。CとEです。

次はマイナー3rd=Ebです。半音下げるのが少し難しいかもしれません。

今度はメジャー、マイナーを交互にやって見て下さい。C-EとC-Ebという具合です。

なぜこんな事をしなければならないのか?

これをやるとしっかりと脳にその音程が刻まれます。

その上で実際にギターでそのインターバルを弾いてみて下さい。

きっと今までよりリアルな響きに感じたと思います。

つまり、歌っている事と弾いている事が一致するという感覚です。

これまではフィジカルな運動が脳の中で幅を効かせていたかもしれませんが、こうやって実際に歌ってみたことでフィジカルな部分の関心が減って、音にもっと集中しているのだと思います。

とてもシンプルなトレーニングですが、脳の中では即効でこれまで肉体的な動作としてのギター演奏だったのが音の響きにフォーカスがシフトしているのです。

こういうトレーニングをする事で、ただ闇雲に指を動かしてギターを弾くのではなくて1音の持つヴァイブを感じながら弾けるようになります。

マインドとギターがしっかりリンクするからです。

そうなるともっと一つの音に集中して、一つの音に価値をおけるようになりますよ。

集中できたら、色んなアイデアが湧いてきます。

ダイナミクスやピッキングのこすり具合とかのニュアンスをつける事が、初めて経験したかのような新鮮さを感じるでしょう。

これまで見落としていた、表にでないテクニックの価値を見いだすようになります。

ギターを弾く事がもっと楽しくなって、目立たないテクニックや努力がもっとリアルな課題になってきます。

目立たない…これはとても大事なキーワードです。


なぜなら最初の悩み、質問に戻って下さい…それは「どうしたら心のこもった演奏になるか?」だったからです。

見えない事について悩んでいる訳です。

それはきっとこれまで目立つテクニックばかりがテクニックと信じてやってきたからでしょう。

目立つテクニックとは文字通り目に見えるものです。

人からすごいと賞賛される事だけを追い求める結果です。

でも目立たない事を突き詰めて行くと、もっと深く心とつながれる事が分かります。

結局、すごくベーシックな事を繰り返し忍耐をもってやるのが一番いいですよ。

あなたがどうイメージしてどんな音を歌っているかをギターで表現するのであって、どうかっこよく見えるかを考えてギターを弾いているのでは心と演奏がつながっていないわけです。

「音楽が好きだからギターをやっている」と一言でいいますが、実はその核心は「ロックスターとして崇められたい、モテたい」という考えと、そのためにできるだけ目立つテクニックがつながっている人が多いです。

そしてそれが目的ならばそれでいいのです…だから真に音楽的でなくてもいいし、目立つなら他の何でもいいわけです。

速弾きやタッピングとかやっていればいいのです。

でも悲しいかな、そんなものはフィジカルなトレーニングを積めば誰でも出来る事、と本人も痛いほど分かっているのです。

だからこういう記事を読んだりするのでしょう?

「音楽はこんなバカの一つ覚えのように指を早く動かすだけじゃないはずだ…」というような悩みを抱えて困っているのです。

ロックスターになりたいというのと、いいミュージシャンになりたいというのは実は動機が違うのです。

一生愛する音楽をやっていきたいという人なら、後者でしょう。

最初にギターを手にした時の動機は前者である事がほとんどかと思います。

でも人間成長して来た時に、振るいにかけられます。

やめるか、それともスターになりたい夢を追い続けるか…それも人それぞれの自由です。

年をとれば取るほど、内側がイヤでも出てきてしまいます。そうなった時に充実した生き様が表れているといいですね。


音楽は素晴らしいですよね、一生続けられるギターに出会えた事だけでも感謝です。

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